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【人の心を抉る5編】〝許されようとは思いません〟芦沢 央―――ミステリーランキングを席巻!


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珠玉の短編が5つも収録されている「許されようとは思いません」を紹介するぞ。

どの作品も非常に評価が高くなっていますね。

この表題作だけで、色んな賞やランキングにノミネートされているんだ。

それは期待が高まる作品ですね!

概要

 

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていた―。躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 短編集なので同一ではないが、よく描かれています。

文   章   力  : 読みやすく、尚且つ厚い。

テ   ー   マ    : 作品ごとに違いますが、「本音」だと私は解釈しました。

ト リ ッ ク : 人の心の奥底にある感情を上手に使っています。

後   読   感  : 後味が悪いものから、ほっこりするようなものまで。

 

どの短編もバラエティに富んでいて読み応え抜群!
特に「目撃者はいなかった」が好みだな。

 

感想

 

5編の物語を収録している短編集。

意外と薄いな、と読む前に抱きましたが、実際に読んでみて驚き。

ページ数は確かに300ページちょっとと、厚くはないのですが、その内容の濃さといったら驚愕でした。みっちりと濃厚な短編集でした。

こんなにも薄い短編でしたが、内容はとても重厚で、ぐいぐいとのめり込める。どの話も「心の動き」を丁寧に描いていて、共感できるものばかりでした。1編あたり30~40分程度で私は読了できましたが、読んだ後には、心にわだかまりが残るような作品ばかりでした。

「幽霊よりも、人間の方が怖い」、という格言を如実に表現しているような物語ばかりで人の悪意や敵意などを、綺麗に描かれている作品ばかりです。

どの作品も好みの物ばかりでしたが、「目撃者はいなかった」と表題作の「許されようとは思いません」が特に好み。

「目撃者はいなかった」では、仕事で犯してしまったミスを挽回するのではなく、隠蔽したことによるしっぺ返し。

「許されようとは思いません」は祖母の殺人から、真意をしることになり、家族や地域について、改めて考えさせらる。

他の作品もどれも面白いので、是非とも読んでみて下さい。

 

どれも傑作揃いの短編集でした!
読んでいて、ぞくりと背筋が震えるような作品ばかりでした。

 

こんな人におススメです

 

・珠玉の短編集を読みたい人。

・30~40分ぐらいの時間で、1編を読みたい人。

・ミステリーランキングのノミネートされた作品を読みたい人。

・心に「何か」が残る短編小説を読みたい人。