雪だるまの本棚

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【スウェーデンで生まれた傑作】〝ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女〟スティーグ・ラーソン―――第


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世界を股に掛けて大ベストセラーになった「ミレニアム」を紹介していくぞ。

タイトルは聞いたことがありますが、一体どんな話なんでしょう……。

とても壮大な物語だぞ。
この完成度の高さはとてもデビュー作品とは思えない出来栄えだ。

デビュー作品で、世界中でベストセラーって凄い快挙ですね!

概要

 上巻

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。(「BOOK」データベースより)

 下巻

ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。だが謎は深まるばかりで、助手が必要と感じた彼は、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの存在を知り、彼女の協力を得ることに成功する。二人の調査で明かされる忌まわしい事実とは?幾重にも張りめぐらされた謎、愛と復讐。全世界を魅了した壮大なミステリ三部作の第一部。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : かなり多い。別紙に登場人物紹介が載っています。

文   章   力  : 翻訳は読みやすかったです。

テ   ー   マ    : スウェーデンという国の特徴をよく現しています。

ト リ ッ ク : とても大胆かつ、驚愕なトリックでした。

後   読   感  : まだまだ続編があるので、期待大です。

 

読むのには、やや時間が掛かってしまったが紛れもない傑作だぞ。
36年前に起きた失踪事件の謎を追っていく、かなり壮大な物語だ。

 

感想

 

上巻

あらゆる伏線が撒かれた上巻、といった印象でした。

36年前、とある島で起きた失踪事件。毎年送られてくる押し花。一癖も二癖もある因縁深い親族……。と、なんともそそる設定。

舞台はスウェーデン。

スウェーデンには疎い私ですが、本書にはスウェーデンの文化や習慣、豆知識。そして性犯罪といった悪い部分も読ませてくれます。

そういった背景があるスウェーデンで、名誉棄損で訴えらえた月刊誌の編集者ミカエルが主人公。そしてそのバディが、防犯会社に勤めるリスベット。

しかしこの二人が上巻で邂逅することはありません。

二人の抱えている問題や葛藤などを掘り下げて、掘り下げていく感じ。状況設定の説明が多く、情報量がとても厚い上巻でしたが、翻訳が良いのかスイスイと読めます。やっぱりこの二人の登場人物が魅力的なんですよね。

これからの下巻で撒いた種をどう回収していくのか、楽しみです。

 

下巻

怒涛の展開の下巻でした。

上巻で撒かれた伏線を予想以上、期待以上に綺麗に回収してくれました。

36年前の失踪の謎や、それに纏わる事件の数々を暴いていき、真相に迫っていく、ミカエルとリスベットの活躍には、手に汗握りページを捲る手が止まりませんでした。

暗号解読や、宗教を絡めた猟奇的な殺人。事件発生時は、密室だった島とミステリ好きのツボを押さえていますね(笑) 

失踪事件の真相は驚愕的でもありましたが、真相は下巻の3/5ぐらいで判明します。

以降はミカエルの復讐劇。嵌められて、失脚したミカエルがリスベットの手を借りて復讐して地位を復活させるのも、爽快感がありました。今後ますます、この二人の活躍に期待ですね!

スウェーデンという国で生まれた本書だからこと、この物語が成り立ち、独特の面白さがあったんだと思いました。

こんな面白い小説を書き上げた著者は、3部作を書き、シリーズの成功を知ることなく、50歳と若さで心筋梗塞により亡くなりました。とても残念でなりません。 

 

とても壮大な物語でした……。
海外小説が苦手な人に是非おススメしたい一冊でもあります。

 

こんな人におススメです

 

・ミレニアムシリーズを読んだことがない人。

・映画は観たが、小説を読んだことがない人。

・世界各国でヒットした長編推理小説を読んでみたい人。

・スウェーデンという国の特徴について知りたい人。