ゴーストハントの第3弾。乙女ノ祈リを紹介するぞ。
前作は、ホラー要素満点で恐ろしかったのを覚えていますが……。
今回の舞台は学校だ。
個人的にはホラー要素は薄めだが、その分ミステリ要素が強くなっているぞ。
舞台が学校というのも、好みの人が多そうですね。
学校の怪談とか七不思議とかそういったのもテーマになってそうです。
概要
次々とSPRを訪れる女子高生たち。狐狗狸さんによる狐憑き、美術準備室に現れる幽霊、部室でのポルターガイスト現象。それらは東京周辺部にある湯浅高校で起こっていた。校内での聞き込み調査を進めると、笠井千秋というスプーンを曲げられる超能力少女の存在が浮上。真実を追ううちに邪悪な意志はナルや麻衣をも標的にし始め…。さまざまな証拠をもとに怪異の原因をロジカルに推理してゆく本格ミステリ度の高い第3弾。(「BOOK」データベースより)
個人的ポイント
登 場 人 物 : キャラの魅力が溢れてます。読んでいて楽しくなる。
文 章 力 : しっかりと読みやすく、軽めでもある。
テ ー マ : タイトルの通り。乙女の祈りです。
後 読 感 : まだまだ続く怪談シリーズ! 続編にも期待です。
とある学校で頻繁に起こる怪現象をお馴染のメンバーが解決に乗り出す。
様々な怪現象を前に、手掛かりは殆どない状況で彼らはどう立ち向かうのか?
感想
どんどんと面白くなっていくシリーズ。
今回は有名で歴史ある私立女子高を舞台にしています。前回のようなドロドロとしたホラー要素は少ないけれど、今作は怪異を発生させている人物を特定させる、というミステリ要素があります。
舞台の女子高では頻繁に怪現象が発生。
しかもとても種類(?)が豊富! 呪われた椅子や、ポルターガイスト、狐憑き、女の霊、etc…… どう収拾をつけるのか?
しかも、お祓いしても効果はなし! 更に霊視しても幽霊が視えたり、視えなかったりで、一体全体どうなっているのか? その上、超能力まで登場してきて……。
この学校では何が起こっているのか!?
物語前半は、この怪現象の原因を究明しようと手あたり次第、情報収集や除霊を行いますが、効果は現れず……。学校の背景や生徒や教員の間で起きた〝問題〟についても深く調べる。
この怪異の原因が判明してからは、もう物語の展開が早い早い。前半は中々物語が進まず、やきもきしていたのが嘘のようでした。
とてもライトな作風なのに対して、テーマは結構重い。
〝傷付いた子供〟というのがテーマなのですが、やっぱり理解者というのは大切だというのを改めて認識させられました。一人でも理解者がいてくれてれば、その後の人生はまた大きく変わったものになっていたかもしれない。そう思うとやるせなくなりました。
前評判通り、ミステリ要素が強めな作品でした。
怪現象を起こしている人物を推理しながら読むのはとても楽しかったです。
こんな人におススメです
・怪談シリーズ(ゴーストハント)を読んでいる人。
・ミステリ要素があるホラー小説を読みたい人。
・学校の怪談や七不思議が好きな人。
・オカルトへの造詣が深い作品を読みたい人。