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【どうして容疑者に?】〝皇帝のかぎ煙草入れ〟ジョン・ディクスン・カー―――カーの傑作の1つ


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今日は「ジョン・ディクスン・カー」の〝皇帝のかぎ煙草入れ〟を紹介するぞ。

カーの作品ですね。著者は聞いたことありますが、かぎ煙草入れって何ですか?

嗅ぎ煙草、だ。吸って楽しむ煙草ではなく、嗅いで楽しむ煙草だな。

この〝かぎ煙草入れ〟が物語上、大切なキーワードになるのは間違いなしですね。。

概要

 

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。犯行時には現場に面した自宅の寝室にいた彼女だが、そこに前夫が忍びこんでいたせいで無実を主張できない。完璧な状況証拠も加わって、イヴは絶体絶命の窮地に追いこまれる―「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」と女王クリスティを驚嘆させた不朽の傑作長編。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 少な目。翻訳小説だけども覚えやすい。

文   章   力  : 翻訳とは思えないくらい読みやすかったです。

テ   ー   マ    : 結婚。

ト リ ッ ク : クリスティが脱帽する、と言わせることはある驚きのトリック。

後   読   感  : もっとカーの作品を読んでみたいと思いました。

 

ジョン・ディクスン・カーの作品でも評価が高い作品。
傑作と名高く、納得の作品だぞ! カーの入門としてもおススメだ。

 

感想

 

300ページちょっとで、翻訳小説としてはやや短めだが、とても読みやすい作品でした。

「かぎ煙草入れ」を知らない人はあらかじめ画像を見たほうが理解が深まり、より内容が分かりやすくなると思います。但しネタバレ画像も載っていますから注意です!

さて、感想ですが。

まるで、ひとつの外れた歯車が、思いも寄らぬ箇所にハマって狂っていくような印象でした。

道を挟んだ向こう側には、婚約者の家。そこで、なんと殺人事件が!

しかし自分の部屋には離婚相手が。誤解を生まないために、イヴは離婚相手が部屋にいたことを黙っていたのだが、それが思いも寄らず、イヴが容疑者に陥る羽目に。

彼女の衣服からは被害者の血痕が発見されたり、メイドが変な証言をするわで、一体どうしてこんなことに? とイヴは混乱するばかり。もちろん読者である自分も頭には「?」が付きっぱなし。いやぁ、引き込まれる、引き込まれる。

ストーリーの展開もさることながら、登場人物たちも魅力たっぷり。

特に主人公のイヴについては共感しっ放し。時には苛々させたり、「そうだよなぁ」と頷いてしまったり。良い意味で物語を一緒に並んで歩いているという感じでした。

だからこそ、謎自体について一緒に歩み寄れて、一緒に謎解きをしているようでもありました。とてもスリリングな物語でした。

肝心の犯人ですが、とても意外な人物!

完全に侮っていました。まんまと作者の術中にハマってしまっていました。大胆な伏線が張ってあったにも関わらずまったく気が付きませんでした……。ああ悔しい!

恥ずかしながら、カーの作品は初めてだったので、これからたくさんの物語を追っていきたいと思います。こんな作品がまだまだ埋まっているんですね……。とても満足できた一冊でした!

 

まさかの犯人に驚愕!
古典だからといって舐めてはいけませんね……。名作は色褪せないです。

 

こんな人におススメです

 

・ジョン・ディクスン・カーの作品を読んだことない人。

・サクッと翻訳小説を読みたい人。

・クリスティが脱帽した、と言わせる程のトリックを読みたい人。

・旧版は読んだが、新訳版を読んでいない人。