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【デビュー直後から現在まで】加賀恭一郎シリーズの紹介【東野 圭吾】


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シリーズの特徴と順番

東野圭吾といえば、日本を代表とする小説家。

その名を知らない人は、今や殆どいないのでしょうか?

今回紹介する「加賀恭一郎シリーズ」はそんな東野圭吾がデビュー直後から、現在まで歩んできた推理小説の軌跡を追うことが出来ます。

デビューしたての東野圭吾はいわゆるトリックに重点を置いた「本格派」の作品を生み出してきました。

しかし、近年では動機や社会に訴えかけるような「社会派」の作品を多く書き、評価を集めています。

この加賀恭一郎シリーズは、デビューから現在まで継続して描かれた作品なので、「本格派」と「社会派」を両方楽しめる何ともお得な作品になっています。

読む順番は、どれから読んでも充分に楽しめる作品になっています。

 

このシリーズの特徴としては、以下の通りです。

 

・初期の「本格派」寄りの推理小説を楽しめる。

・高い評価を得ている社会派ミステリも楽しめる。

・東野圭吾の作品の変化が楽しめる。

・ドラマ化もされた加賀恭一郎という刑事が主人公。

 

ひとつでも自分に興味がある項目があれば、是非とも読んでみては如何でしょうか?

 

シリーズの紹介

 

1.卒業

 

7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か? 心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?

   

加賀の学生時代を描いたシリーズ第1作目。
卒業間近の大学4年生。密室で死んだ同級生の謎を追うぞ。

密室ってゴリゴリの本格推理ですね。
密室×学生ってそれだけで魅力的です。若い加賀がどう事件と向き合うんでしょう。

 

2.眠りの森

 

美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に魅かれ、事件の真相に肉迫する。華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語。

   

加賀が恋心を抱いたバレエ団の女性に纏わるミステリだ。
バレエ界の特殊な世界を描くぞ。果たして、加賀の恋は実るのだろうか?

舞台が日本やアメリカと大忙しですね。
複雑な人間関係と人間の大切な「想い」が溢れていますね。

 

3.どちらかが彼女を殺した

 

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

   

刊行当時はかなり、話題になった問題作。
なんと、犯人が分からないまま小説が終わってしまうのだ。

袋とじになっていて、ここに犯人に繋がるヒントがあるんですね。
しかし、東野圭吾さんも大胆なことをしますね。「読者への挑戦」って感じでしょうか?

 

4.悪意

 

人はなぜ人を殺すのか。東野文学の最高峰。人気作家が仕事場で殺された。第一発見者は、その妻と昔からの友人だった。 逮捕された犯人が決して語らない「動機」とはなんなのか。 超一級のホワイダニット。 加賀恭一郎シリーズ

   

これは私一押しの加賀恭一郎シリーズだ。
ホワイダニット(何故、犯行に至ったか?)を突き詰める作品だ。

何とも驚愕的な一冊!
たぬき探偵がおススメするのも頷ける作品になってます。

 

5.私が彼を殺した

 

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

   

これも「どちらかが彼女を殺した」と同じだ。
犯人が分からないまま、小説が終わってしまうんだ。今回の容疑者は3名だ!

袋とじを読んでも、犯人が分かりません……。
ですが、ちゃんと1つ1つ推理すれば犯人に辿り着ける筈!

 

6.嘘をもうひとつだけ

 

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

   

加賀恭一郎シリーズでの初の短編集。
5つの短編が収録されていて、「嘘」をテーマにしているぞ。

「冷たい灼熱」が個人的には好きですね。
短編集でも面白さは全く衰えず、スイスイと読めることができました。

 

7.赤い指

 

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

   

この辺りから、社会派ミステリに作風になってきているぞ。
家族、そして介護をテーマに取り上げた直木賞の候補にもなった作品だ。

とても重たいテーマですね。
そして衝撃の真相には涙ぐみました。加賀という男に感動です。

 

8.新参者

 

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

   

ドラマ化もされた連作短編小説。
9つの短編が収録されて、全ての話を読むと真相が浮かんでくる斬新な設定だ。

日本橋を舞台にした「人情」をテーマにしている作品ですね。
犯人の正体にも驚愕ですが、やっぱり加賀さんが格好良いです!

 

9.麒麟の翼

 

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。

   

日本橋の麒麟像の近くで息絶えた男の謎を追う推理小説。
どうして、男は瀕死の状態にも関わらず、麒麟像を目指したのか?

映画化もされた感動作品ですよね。
「家族」「希望」といった感涙するテーマを扱った作品になってます。

 

10.祈りの幕が下りる時

 

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

   

吉川英治文学賞受賞作品だ。
今まで主人公だった、加賀にスポットを当てた長編推理小説だ。

加賀さんの母親に繋がっている作品になっているんですね。
映画化もされている作品ですので、気になっている方は是非ともそちらも。

 

最後に

ドラマ化、映画化もされているので、タイトルを知っている人も多いのではないでしょうか?

映像化された作品もとてもクオリティが高いので、是非とも観て下さい。

もちろん小説あっての映画ですので、小説のクオリティも抜群。深く物語をのめり込んで探求したいという方は是非とも小説を読んでみて下さい。どの小説も一気読み必須のものばかりになっています!

 

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