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【あなたも必ず騙される!?】〝死者と言葉を交わすなかれ〟森川 智喜―――死者と会話していた男の不可解な死


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今回は「死者と言葉を交わすなかれ」を紹介していくぞ。

タイトルからして、ホラー小説みたいですが……。

いいや。
若干のホラー要素はあるが、がっつりとした推理小説だぞ。

それでも、穏やかではないタイトルですね……。

 

www.snowman-bookshelf.com

 

概要

 

不狼煙さくらは探偵・彗山小竹との浮気調査中に、調査対象の死に遭遇。一見病死だが、しかけた盗聴器からは“死者との会話”が流れ出してきた!?これは自然死か、死者の呪いなのか…。旧知の警察官に興信所廃業の脅しをかけられるなか、真相を追う二人は予想だにしない悪意に出遭う―。デビュー二作目にして本格ミステリ大賞を受賞した天才に、あなたは絶対に騙される。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 少なめ。メインキャラは5、6名で覚えやすい。

文   章   力  : 読みやすい。軽めの文章。

テ   ー   マ    : ネタバレになってしまうので伏せます。

ト リ ッ ク : 驚愕的なトリックでした。気づく事が出来ない……。

後   読   感  : とても嫌な後読感。駄目。絶対。

 

死者と会話していた人物の死を追う推理小説。
エピローグで、がらっとテーマが変わる作品になっているぞ。

 

感想

 

死者の正体は一体何なのか?

不倫の証拠を得るために、密かに車に取り付けた盗聴器。

しかし、その翌日に墓場の近くで停車していた車の中で男は心臓発作で死んでしまう。こっそり盗聴器を回収して再生してみると、男はぼつぼつと独り言をしている。

しかし、よく聞いてみると男は誰かと会話をしているよう。でも、相手の声は聞こえない。一体どういうことだ? 男の死の真相は如何に?

と、いったあらすじです。

探偵事務所を営む彗山と、その助手不狼煙さくらが主に事件解決に乗り出します。

2人は様々な可能性を検討していきます。

この色んな可能性を模索していく、経過が特に好みです。

どうやら、男は昔死んだ妹と会話していたのでは? という推測をするのですが、その妹の死生観が凄い。個人的にはこの「死生観」についての議論も好み。人は死んだらどうなるのか? という誰もが考えたことあるテーマを作者独特の切り口で描いています。

そして、2人の手によって見事事件は解決を見たかに思えたのですが……。

最後の最後で、どんでん返し。

一気に胸糞悪い結果に……。確かに、違和感はところどころ感じていたのですが、まさかこんな大掛かりなトリックを隠しているとは思いもよりませんでした。

タイトルを改めて、見てゾッとした作品でもありました。

「死生観」をテーマにしている作品と思いきや、最後の最後でテーマが○○○になってしまうとは恐れ入りました!

 

ハッピーエンドと思いきや、後味が最悪の結末になりました。
確かに、違和感は覚えていたのに……。

 

こんな人におススメです

 

・「騙さるものか」という気概を持っている人。

・森川智喜の作品を読みたい人。

・「死者」の正体を知りたい人。

・テーマが変わっていく本を読みたい人。

 

 

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