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【鴨川ホルモー外伝】〝ホルモー六景〟万城目 学―――ホルモーに関する6編が収録


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今回は以前紹介した鴨川ホルモーの外伝的な短編を紹介するぞ。

「ホルモー六景」……。鴨川ホルモーの続編的な立ち位置なんですか?

いいや。鴨川ホルモーというよりも「ホルモー」に関する話で、鴨川ホルモーにはあまり関係性はない。

それはそれで、どんな話になっているか気になりますね……。
もっとホルモーを知る良い機会です。

 

www.snowman-bookshelf.com

 

概要

 

このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、励むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。祇園祭の宵山に、浴衣で駆けます若人ら、オニと戯れ空騒ぎ、友と戯れ阿呆踊り。四神見える王城の他に、今宵も干戈の響きあり。挑むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。古今東西入り乱れ、神出鬼没の法螺試合、若者たちは恋歌い、魑魅魍魎は天翔る。京都の街に咲き誇る、百花繚乱恋模様。都大路に鳴り渡る、伝説復古の大号令。変幻自在の第二幕、その名も堂々『ホルモー六景』、ここに推参。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 短編形式なので登場人物はばらばら。でも魅力たっぷり。

文   章   力  : とても面白い。文章から作家のセンスが溢れ出てます。

テ   ー   マ    : ホルモー、と見せ掛けて一風変わった恋愛青春小説。

後   読   感  : どの物語も余韻を残すものばかり。

 

ホルモーに関する6編の物語。
どれもホルモーに通じる人間ドラマが描かれているぞ!

 

感想

 

注意! 前作の「鴨川ホルモー」を読んでいないと内容がさっぱり理解できない箇所があります。この作品をよりよく楽しみたい人は、是非とも前作を読んでから読むことを推奨いたします!

……ということで、作品の感想に移ります。

物語は前作の「鴨川ホルモー」とあまり関係がありません。

しかし前作の登場人物も出るし、ホルモーという競技について触れる。しかし、時系列はバラバラです。いずれも「ホルモー」という競技に関係している人物たちが関係する物語になっています。

どの物語も魅力たっぷりでとても楽しめることが出来ました。

どれも「青春」や「恋愛」をテーマにしている物語なんですけれど、「ホルモー」を通すとこんなにも、笑えて魅力的な作品になるとは。6編全然違った面白さがありました。

鴨川(小)ホルモー……2人の女性の恋を巡った物語。2人が鴨川で決闘するシーンはまるで目に映るようでした。

ローマ風の休日……前作の登場人物、楠木ふみのアルバイト先が舞台。ローマの休日のようにバイクで京都を駆けるシーンは何とも微笑ましい。

もっちゃん……もっちゃん、という1人の男が主人公。彼が恋した女性に恋文を書くのだが……。もっちゃんの正体に驚愕した1編!

同志社大学黄龍陣……ホルモー、という言葉の謎を探る物語。とある書物からホルモーという単語を知った女生徒はホルモーの秘密に迫っていくのだが……。

丸の内サミット……京都の大学を卒業して、東京の会社に就職するのだが、合コンの席でなんと「ホルモー」をしていた人と遭遇する。更に、東京の空に鬼が出現する。

長持の恋……貧乏生活の珠美の物語。アルバイト先で見つけた長持から、過去の人物と文通が始まる。そして、文通の相手との淡い恋と、衝撃のラスト。

と、なんともバラエティに富んだ作品たちではないでしょうか。

特に好きな話は、「鴨川(小)ホルモー」ですね。

二人静のキャラクターに共感すると共に、互いに譲れない部分を掛けて決闘するシーンなんて熱くもあり、悲しくもあり、これぞ青春小説! って感じでした。

こうやって一段と友情が深くなっていくんですよね。

もっと、万城目学の本を読んでみたい! と思わせる一冊でした。

 

どの物語も深くありつつ、切ない物語でした。
こうやって青春を送っていって、またひとつ成長するんですよね。

 

こんな人におススメです

 

・前作の「鴨川ホルモー」を読んだ人。

・一風変わった青春恋愛小説を読みたい人。

・読みやすい6編の短編小説を読みたい人。

・学生時代の青春を思い出したい人。

 

 

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