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【モルタルで固めた死体】〝石の繭 警視庁殺人分析班〟麻見 和史―――過去に起きた誘拐事件の真実とは


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殺人分析班シリーズの第1弾「石の繭」を紹介していくぞ。

タイトルから察するに、警察小説っぽいですね。

そうだ。ただし、普通の警察小説とは明らかに一線を画しているぞ。
もちろん読んでからのお楽しみだ。

焦らすな、このたぬきは……。

概要

 

モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件が―緻密な推理と捜査の迫力が光る傑作警察小説。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : やや多いと感じるかもしれないが、特徴的な人物ばかり。

文   章   力  : とても読みやすい文章。あっという間に読める。

テ   ー   マ    : 石の繭。これに込められた意味とは。

ト リ ッ ク : 動機がメインになりますが、とても緻密です。

後   読   感  : シリーズ化しているので是非とも次巻を。

 

身長が低い小柄な刑事、如月塔子が活躍するシリーズ。
警察小説と本格推理の両立を狙った意欲作品だぞ。

 

感想

 

WOWOWでドラマ化もされたシリーズ第1作品目。

警察官の身長基準にぎりぎりな小柄な女性、如月塔子が主人公の今作品。

物語はタイトルの通り「石の繭」のような死体が発見されるところから始まります。モルタルで石像のように固めらた変死体。

どうして、犯人はわざわざ死体を固めたのか? そこに込められたメッセージは? と警察たちは頭を捻りますが、なんと犯人から直接警察に電話が! しかも犯人との通話役に選ばれたのは塔子なのだというから驚き。

事件を調べていく内に過去の誘拐事件や、塔子の亡くなった父親も過去の事件にも関係していたことが分かり……と、ノンストップで物語は展開していきます。

犯人の緻密で狡猾、周到な作戦は見事で、それに翻弄される警察の動きも読み応えが抜群です。

トリックというよりも、犯人の動機に焦点が当てられています。犯人は早い段階で名前や人物像が分かってしまいますが、一体どこに姿を眩ませているのか、と考えながら読み進みました。どうしても犯人に肩入れしてしまいました……。こんな壮絶な人生を歩んでいるなら、復讐しても……と。

しかし、クライマックスはまったく予期しない展開で驚きました。たしかに細かい伏線はありましたが、見逃していました。

ドラマも評価が高いので、機会があればドラマも観てみたいと思います。

 

なんか今まで読んだ警察小説とは違いますね……。
独特の面白さが癖になりそうです!

 

こんな人におススメです

 

・石の繭、という意味を理解したい人。

・劇場型犯罪に興味がある人。

・ドラマを観た事がある人。

・女性刑事の活躍に興味がある人。