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【探偵育成学校】セーラー服と黙示録シリーズの紹介【古野まほろ】


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シリーズの特徴と順番

推理小説において、推理するポイントが3つあります。

フーダニット……Whodunit(Who had done it)  犯人は誰か

ハウダニット……Howdunit(How done it) どうやって犯行を成し遂げたか

ホワイダニット……Whydunit(Why done it) なぜ犯行に至ったか

以上の3つが推理小説を読む上での謎とされています。

この「セーラー服と黙示録」はこの3つを得意とする探偵(女学生)が主役を務めて謎解きを行うんです。

フーダニットの島津今日子。

ハウダニットの古野みづき。

ホワイダニットの葉月茉莉衣。

この三人により、事件を階層に区切って謎を解き明かします。この謎解きがとても特徴的で面白いんです。

そして、個性が爆発している登場人物たちや、作者独特の文体……。すべてがマッチしていて、かなり個性的な作品になっています。

読む順番は、シリーズ1作品目の「セーラー服と黙示録」を読めば、あとは好きな順番から読んでも大丈夫です(^^)/

 

このシリーズの特徴としては、以下の通りです。

 

・Whodunit,Howdunit,Whydunitに区切った推理を楽しみたい人。

・探偵育成学校を舞台にした物語に興味ある人。

・かなり個性溢れる女学生たちを読みたい人。

・古野まほろの文体が好きな人。

 

ひとつでも自分に興味がある項目があれば、是非とも読んでみては如何でしょうか?

 

シリーズの紹介

 

1.セーラー服と黙示録

 

孤島に建設された探偵養成学校・聖アリスガワ女学校の特別試験問題は「大鐘楼に設置された密室において、二十四時間で主に最も近づけ」、つまりは奇蹟を起こせという難解極まるものだった。そして二人の女生徒が解なき試験に臨むため、密室に入ることに。しかし一夜が明け、二人は鐘楼尖端の十字架に磔の状態で発見されるのだった!!美しき神父と三人の少女探偵が、前代未聞の殺人事件に挑む、耽美かつ華麗なゴシック・ミステリ!

   

シリーズの第1弾は長編の物語だ。
前半は世界観や舞台設定、各人物の関係性を描く。後半から殺人事件が発生だ。

動機、トリック、犯人を別けて推理するのはとても斬新ですね。
舞台も「探偵たちが活躍する世界」っていうのも面白いです!

 

2.ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録

 

ミッション・スクールの名門「聖アリスガワ女学校」の生徒たちが、春期合宿に出発してゆく。ところが今日子の属する班は、目的地とはまるで異なる隠れ里に迷いこんでしまった。その村の名は「鬱墓村」。終戦を知らない不思議な人々。厳しい戒律と落ち武者の呪い。そして発生する、連続聖歌見立て殺人―犯人を推理する今日子、手口を推理するみづき、動機を推理する茉莉衣が解き放った、見立てと呪いの恐るべき真実とは―!?

   

700ページ超えの大長編!
山奥の「嘘をつかない人」たちが住む村で起きる殺人事件だぞ!

クローズド・サークル! しかも見立て殺人や呪いとか……。
たぬき探偵の大好物のオンパレードですね!

 

3.セーラー服とシャーロキエンヌ 穴井戸栄子の華麗なる事件簿

 

応募条件は獅子座であること―突如学校に掲示された怪しげなバイトの求人。稀音イズミは、奇妙な面接を経て採用されるも、仕事は不可解な漢字の筆写。なぜ獅子座?求人の真の目的とは?(「獅子座連盟」)。雨中の自転車事故。堤防を転げ落ちる巨大スイカに隠された意外な陰謀とは!?(「赤いルピア」)など、ホームズを素材にした4つの事件を、ドSな女子高生探偵が軽やかに推理。遊び心たっぷりのホームズ・オマージュミステリ!

   

シリーズ初の短編小説。
シャーロック・ホームズのオマージュをふんだんに盛り込んだ短編だぞ。

シャーロック・ホームズを読んでいなくても楽しめる作品です。
でも、元ネタを知っていれば更に面白く読めますね!

 

4.ねらわれた女学校 セーラー服と黙示録

 

閉じ込められた!島津今日子がひとり目覚めると、そこは永遠にループする「無限階段」でできた異世界だった。同時に、同級生のみづきと茉莉衣もまた、無限階段にとらえられていて…3人がそれぞれの探偵術と個性から導き出した、3種類の脱出方法とは?表題作を含む、全寮制探偵養成学校「聖アリスガワ女学校」で起きた4つの悪魔的事件。ミッション・スクールとカトリック教会を舞台に、少女探偵の活躍を描く珠玉の短編集。

   

かなり癖が強い作品たちが揃っているぞ。
どれも読み応え抜群の短編集だ。

かなり現実離れしている作品ですね……。
いや、それがこのシリーズの良さでもあるんですが。驚きです。

 

5.全日本探偵道コンクール セーラー服と黙示録

 

全日本探偵道コンクール―高校生探偵の日本一を決める『探偵の甲子園』である。そして今年、全国津々浦々から激しい地区予選を勝ち上がってきたチームは、因縁浅からぬ『聖アリスガワ女学校代表』と『愛知県立勁草館高校代表』であった。奇しくも女生徒3人どうしの直接対決となったこの決勝戦、両校の先鋒は誰か?先鋒戦の舞台とルールは?そのお題は?そしてもちろん―勝者は?晩夏のおんなの戦いが、始まる。

   

著者の「天帝シリーズ」とのコラボ作品。
「天帝シリーズ」のキャラクターたちが登場するぞ。

探偵対決っていうのが、熱いですね。
ひとつの事件について、謎解きがこんなに違うのは面白いです!

 

最後に

かなり、クセが強い著者ではありますが、ハマればハマるほどその中毒性に夢中になること間違いなしの作品です。

特に、私のおススメ作品は「ぐるりよざ殺人事件」です。

これは読み応え充分な上に、温故知新の作品。時代から取り残された村で起こる殺人事件は手に汗握ります。

そして、著者の「天帝シリーズ」もいずれは紹介をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

興味ある人は是非とも読んでみて下さい。

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