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【おススメ学園ミステリ】市立高校シリーズの紹介【似鳥鶏】


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シリーズの特徴と順番

10年以上も続いている長寿シリーズ。

第16回鮎川哲也賞佳作が、発表されて現在まで作品が続いています。

どの作品から読んでも面白いのですが、やはりシリーズ順に読むことを推奨いたします。

学園ミステリの宿命で、登場人物たちは成長していき、回数を追うごとに登場人物たちも増えます。

なので、いきなり4作品目から読むと混乱することがあります。

それに登場人物たちの成長を楽しむのが学園ミステリの醍醐味でもありますので、是非ともシリーズ順に読むことをおススメします。

学園ミステリ作品ですが、そのミステリ要素は多岐に渡ります。

日常の謎や殺人事件、多感な学生たちの気持ちを反映させた謎や、文化祭を舞台にした作品などなど。

色んな謎を楽しみたい、という方にはもってこいのシリーズ作品になっています。

 

このシリーズの特徴としては、以下の通りです。

 

・誰にでもおススメできる学園ミステリ。

・青春要素もあって面白い。

・多岐に多彩に渡るミステリ要素。

・注釈が付く。(この作者の特徴)

 

ひとつでも自分に興味がある項目があれば、是非とも読んでみては如何でしょうか?

 

シリーズの紹介

 

1.理由(わけ)あって冬に出る

 

芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい―吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。幽霊を否定する必要に迫られた部長に協力を求められ、葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた!にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは?コミカル学園ミステリ。第16回鮎川哲也賞佳作入選、期待の新鋭のデビュー作。

   

記念すべきシリーズ1作品目。
とても印象に残るタイトルで惹き付けられた記憶があるぞ。

この作品がデビュー作品でもあるんですね。
幽霊騒ぎに探偵団の結成……。学園要素盛り沢山ですね!

 

2.さよならの次にくる <卒業式編>

 

「東雅彦は嘘つきで女たらしです」愛心学園吹奏学部の部室に貼られた怪文書。部員たちが中傷の犯人は誰だと騒ぐ中、オーボエ首席奏者の渡会千尋が「私がやりました」と名乗り出た。初恋の人の無実を証明すべく、葉山君が懸命に犯人捜しに取り組む「中村コンプレックス」など、「卒業式編」は四編を収録。デビュー作『理由あって冬に出る』に続くコミカルな学園ミステリ、前編。

   

「さよならの次にくる」の前編作品。
なんと、探偵役が学校を卒業してしまうんだ。

主人公が探偵役として奔走するのはとても格好良いですね。
連作短編という感じで、全部の話が糸で繋がっているのが面白いです。

 

3.さよならの次にくる <新学期編>

 

名探偵の伊神さんは卒業、葉山君は進級、そして迎えた新学期。曲がり角が衝突したことがきっかけで、可愛い一年女子の佐藤さんと知り合った。入学以来、怪しい男に後をつけられているという佐藤さんのために、葉山君はストーカー撃退に奔走することになる。苦労性の高校生・葉山君の、山あり谷ありの学園探偵ライフ。爽快なフィナーレまで一気呵成に突き進む学園ミステリ、後編。

   

「さよならの次にくる」の後編に位置する作品だ。
前編から散りばめられていた伏線が回収されるのは圧巻だぞ。

卒業しても謎があれば飛んできてくれる伊神さんが面白いですね。
そして、青春要素もましましで、読んでいてにやにやするような場面も多いです。

 

4.まもなく電車が出現します

 

芸術棟が封鎖され、困ったクラブや同好会が新たな棲処を探し始めた。美術部の僕は美術室に移動して、無事作品に取り掛かれるかと思いきや、美術部の領地と思しき開かずの間をめぐる鉄研と映研の争いに、否応なく巻き込まれてしまう。しかし翌日、その開かずの間に突如異様な鉄道模型が出現!?表題作を含む五編収録の、山あり谷ありで事件に満ちたコミカルな学園ミステリ短編集。

   

このシリーズ作品の短編集だ。
どの話も質が高くて、すいすい読めることができるぞ。

いろいろな要素が詰まった短編集でしたね。
可愛い女の子が出たと思いきや、ちょっとしたホラー展開もあったり……。

 

5.いわゆる天使の文化祭

 

夏休みも終わりに近づいた文化祭目前のある日、準備に熱の入る生徒たちが登校すると、目つきの悪いピンクのペンギンとも天使ともつかないイラストが描かれた貼り紙が目に飛び込んできた。別館中に貼られた、部活にちなんだ様々な怡好の“天使”を不思議に思いつつも、手の込んだ悪戯かと気を抜いていると―。波瀾万丈で事件に満ちた、コミカルな学園ミステリ・シリーズ第四弾。

   

学園ミステリの花形の文化祭がテーマの作品だ。
目つきの悪いピンクのペンギン(?)が謎を呼ぶ作品になっているぞ。

主人公の葉山君の葛藤と柳瀬さんの関係性がとっても素敵です。
幾重にも重なった伏線と、その回収が見事な一冊でした!

 

6.昨日まで不思議の校舎

 

超自然現象研究会が配布した“エリア51”の「市立七不思議」特集が影響を与えたのだろうか?突如休み時間に流れた、七不思議のひとつ「カシマレイコ」を呼び出す放送。そんな生徒はもちろん存在しない。さらに「口裂け女」「一階トイレの花子さん」の悪戯まで見つかった。なぜこの三つなのだろう…。調査を進めた葉山君は、ある真実に気づく。ますます快調な、シリーズ第五弾。

   

シリーズ第5弾は、七不思議がテーマになっているぞ。
学園に伝わる七不思議の内、同時期に3つも発生してしまうんだ。

七不思議も学園ミステリの王道ですよね。
主人公の葉山君の成長を感じさせる一冊でもありました。

 

7.家庭用事件

 

『理由あって冬に出る』の幽霊騒ぎ直前、高校一年の一月に、映研とパソ研の間で起こった柳瀬さんの取り合いを描く「不正指令電磁的なんとか」。葉山君の妹・亜理紗の友人が遭遇した不可解なひったくり事件から、これまで語られてこなかった葉山家の秘密が垣間見られる「優しくないし健気でもない」など五編収録。苦労性で心配性の葉山君は、今日も波瀾万丈な高校生活を送る!

   

短編集作品だが、これは時系列がバラバラになっているぞ。
すべてのシリーズを読んでいると、倍面白い。

5編収録されていますが、どの話も質が高いですね……。
ついに、葉山君の妹がスポットが当てられます……。

 

最後に

実は表紙のイラストが変わっているんですよね。

今回、紹介した作品たちのイラストは新しいものになっています。コアなファンは古い表紙も集めては如何でしょうか。(ちなみに私は旧Verの表紙を持っています笑)

注釈が加わるという、中々ない手法を駆使している作家ではありますが、ハマればその面白さが分かると思います。

魅力的な登場人物たちが、真剣に謎に取り組み、学業に取り組んみ、恋愛をしていると、青春だなぁと頬が緩みませんか?

そんな感傷に浸れるような作品でもあります。

是非ともこれからも続いていく学園ミステリを追って読んでみて下さい。

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