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【誘拐作品の傑作】〝リミット〟野沢 尚―――誘拐された子供たちの運命は


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誘拐を取り扱った傑作「リミット」を紹介するぞ。

誘拐作品ですか……。
誘拐されるのは子供が多く、そして悲惨な運命を辿ることが多いですよね……。

今作も悲惨も悲惨だ。
そして、普通の誘拐作品だと思うと大違いだぞ

気にはなりますが、子供たちが惨たらしい思いをするのは嫌です……。

概要

 

連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに…。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 多くもなく、少なくもない。主人公の魅力が

文   章   力  : 読みにくくはないが、時間が掛かる。

テ   ー   マ    : 誘拐と臓器移植。

ト リ ッ ク : 単なる誘拐もの、と思ったらまさかのトリックに驚き。

後   読   感  : 臓器移植に対して、考えさせられる作品でした。

 

誘拐作品を扱った今作品。
目まぐるしい展開で、ぐいぐいと引き込まれるぞ。

 

感想

 

500ページちょっとある作品。

「まあ、1日あれば読み終えるかな」と思っていましたが、全然そんな事がなかったです(嬉しい誤算?)

100ページを1時間半以上掛かりました。普段ならもっと早いのですが……。

読み辛い、という訳ではなく、とにかく情報量が多い! あまり台詞がない上に、改行も少ないのがその原因かもしれません。

内容自体は目まぐるしい展開で、生き付く間もない。こんなに話が進んだのに、まだページが全然進んでいない、と何回思ったことか。

誘拐と臓器移植を扱った作品ですが、普通の誘拐作品とは一線を画しています。

誘拐作品って如何にして警察を出し抜いて、身代金を受け取るかというのが、焦点になっていると思うのですが、今作はまさかの2重誘拐!

主人公の公子は警察で、誘拐された母親の代わりに誘拐犯との電話応対をするのですが、何とこの主人公の子供が裏では誘拐されてしまうのです。

冷静でいられない公子は子供を救うため、自らの組織に背いて、誘拐犯との裏取引に応じていくのですが……。

子供を失いそうになった母親の強さに感服しました。子供を持つ母親の強さは、誰よりも強い。

誘拐犯と公子の心理戦や銃撃戦には手に汗を握りました。

まるで2時間ドラマや映画を観ているようで、どのシーンも緊迫感があって飽きる事がありません。

そして、誘拐犯の目的である臓器移植の問題についても切り込んでいて、考えさせられる作品でもあります。

最後の最後まで気が抜けず、ハラハラしっ放しの作品でした。 

 

子供たちの誘拐の裏には、こんなことが……。
恐ろしくもありますが、勉強にもなりました。

 

こんな人におススメです

 

・じっくりと時間を掛けて本を読みたい人。

・誘拐ものを取り扱った作品を読みたい人。

・時間が迫りくるような緊迫感を味わいたい人。

・臓器移植をテーマにしている作品を読みたい人。