あの本屋大賞の続編「謎解きはディナーあとで2」を紹介していくぞ。
あのユーモアミステリが再び帰ってきたんですね。
ユーモアも謎解きも、前作よりも更にパワーアップしているぞ。
それは楽しみですね。
あの影山の毒舌がどんな進化を遂げているのか……
概要
立川駅近くの雑居ビルで殺された三十代の女性。七年間交際していた男は最近、重役の娘と付き合い始め、被害者に別れを切り出したようだ。しかし、唯一最大の容疑者であるその元恋人には完璧なアリバイが。困った麗子は影山に“アリバイ崩し”を要求する。その後も、湯船に浸かって全裸で死んでいた女性の部屋から帽子のコレクションが消える、雪のクリスマス・イブに密室殺人が起きる、黒髪をバッサリ切られた死体が発見されるなど、怪事件が続発!令嬢刑事と毒舌執事コンビのユーモアミステリ第二弾。書き下ろしショートショート『忠犬バトラーの推理?』収録。(「BOOK」データベースより)
個人的ポイント
登 場 人 物 : メインの3名だけ覚えておけば大丈夫。
文 章 力 : 軽いタッチですいすいと読める。
テ ー マ : ユーモアミステリ。
ト リ ッ ク : 短編集で小粒が揃っています。
後 読 感 : ユーモアたっぷりで、心地いい後読感でした。
シリーズ作品の第2弾!
執事の影山の毒舌は、前作よりもパワーアップしているぞ!
感想
安定した面白さで、今回も楽しませて頂きました。短編集なので、どの作品もサクッと読めました。
この物語の良い点は、1作目を読まずとも今作から読み始めても充分に楽しめるということ。
メインの登場人物は、お嬢様の麗子。その執事の影山。そして御曹司の風祭警部だけ。この三人さえ覚えていれば大丈夫です。基本の流れは、事件発生→麗子と風祭が捜査→影山が解決なので、分かりやすい。
今作は、5本+ショートがひとつ。
個人的に一番好きだった話が、「聖なる夜に密室はいかが」でした。
もう密室、という単語を聞いた瞬間にワクワクしてしまうのは、病気でしょうか?笑
クリスマスに起きたいわゆる「雪密室」。これを論理的手法で解決まで導く影山の手腕は相変わらずでした。
そして、彼の毒舌の「大変失礼ながら、お嬢様の単純さは、まさに幼稚園児レベルかと思われます」にはにやり。もちろん私も分かる筈がないので、間接的に幼稚園児レベルなのですが……汗。
でも、彼の推理の分かりやすさには脱帽。幼稚園児でも理解できると思います笑
どの物語もバラエティに富んでいて、飽きることなく読めました。
次回作も影山の毒舌がどんな風に炸裂するか、大変楽しみです。
ユーモアミステリと銘打っていますが、謎はしっかり作られています。
そして、毒舌執事とお嬢様の今後にも期待ですね!
こんな人におススメです
・「謎解きはディナーのあとで」の続編を読みたい人。
・ユーモアたっぷりで、笑いながら謎解きを楽しみたい人。
・通勤、通学などでさくっと読める短編集を探している人。
・魅力ある登場人物が活躍する物語を読みたい人。