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【オニを使役する競技】〝鴨川ホルモー〟万城目 学―――京都が舞台の独特な青春小説


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今回は映画化もされた傑作。「鴨川ホルモー」を紹介するぞ。

鴨川ホルモー……名前は聞いたことありますが、一体どんな本なんですか?

京都が舞台の娯楽、青春小説といった感じかな。
読んでいて楽しくなる本だぞ!

たぬき探偵にしては珍しいチョイスですね。

概要

 

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 全員が魅力たっぷりの人物ばかり。読んでいて楽しい!

文   章   力  : とても洗練されていて、読みやすかったです。

テ   ー   マ    : ちょっと変わった青春物語。恋愛や青春の形はひとつじゃない。

後   読   感  : 続編(短編)があるらしいので、是非とも読みたいです。

 

京都が舞台になっている独特な青春小説だ。
ホルモーという鬼(?)を使役する競技を通じて、繰り広げられるドラマ!

 

感想

 

京都が舞台になっている小説をふと読みたくなって、読んでみました。

京都が舞台の小説って不思議な魅力に溢れていますよね。

そんな京都の独特な雰囲気を継承して、しっかり物語に組み込んでいる作品がこの「鴨川ホルモー」です。

一浪して入学した大学のサークル「京大青竜会」に、一目惚れした女性がいることから入部してしまった安倍。そこで繰り広げられる青春劇は、とても面白いの一言。

物語自体もとても面白いのですが、私が着目したのは、安倍の語り部。彼の独特の一人称で語る地の文はとても面白おかしく書かれていて、それだけでグイグイと本を読む手が進む進む。

物語は「ホルモー」を主軸にして進みますが、思ったよりも「ホルモー」は前面に来ない。てっきりもっと他行との「ホルモー」をたくさん行うと思っていたのですが、本格的に行われる(描写)される試合は僅か。

しかし、その「ホルモー」を巡って物語は思いは錯綜して、巡っていく構図はとても好みでした。

一目惚れした女性には実は彼氏がいて、しかもその男が個人的に嫌いな奴って凄く苦しいと思う。だけども、自分の想いを真正面から決別する態度は見事です。男気があって応援したくなります。

そして、失恋からの新たな恋も、青春小説にはありがちですけど、「ホルモー」を絡めることによって一層魅力的に。

有名な作品なのに、何で今まで読んでいなかったのだろう、と後悔しました。もっと早く読んでいれば……。

私も、こんな苦しくも楽しい学生生活を送ってみたかったです(泣)

ホルモオオオォォォーーーーーッ

 

なんとも笑えて、感動する一冊でした。
是非とも次回の話も読んでみたいです。

 

こんな人におススメです

 

・京都が舞台の小説を読みたい人。

・ちょっと変わった独特な青春小説を読みたい人。

・ホルモーという競技に興味がある人。

・映画は観たけど、小説は読んでいない人。