雪だるまの本棚

本や自分の活動について発信します

【真相は読者次第】たぬき探偵のミステリ講義 ~謎が深まる考察本の作品紹介①~


スポンサーリンク

f:id:KuraMystery:20200824192457p:plain



 

はじめに

今回は、作中で「真相」に辿り着かない「考察本」を紹介致します。

推理小説で、犯人やトリック、動機が明かされないままに終わってしまう本が幾つか存在します。そんな本の魅力はやっぱり「自らが真相を追究する」ことにあると思います。

そんな風に一冊について深く考えてみたい人は、是非ともこのページを参考にしてみて下さい。

 

「考察本」の説明は、下記のページで行っておりますので、興味がある方は是非ご確認下さい。 

www.snowman-bookshelf.com

 

  

考察本の作品を紹介

 

さて。
それでは私が今まで読んできた「真相が明らかにならない考察本」の作品を紹介するぞ。
あくまで私が感じた作品の紹介になっているぞ。

今回は10作品を紹介するとのことです。
人によっては真相は自明と分かる作品もあるかもしれませんが、ご了承ください。

 

1.どちらかが彼女を殺した

 

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

   

犯人が分からないままに終わってしまう作品だ。

一応、袋とじがありますがあくまで「ヒント」のみです。
犯人は独力で推理してみる他ありませんね……。

 

2.私が彼を殺した

 

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

   

この作品も「東野圭吾」の作品だ。
これも結局、犯人は分からず仕舞いの作品になっている。

これにも「袋とじ」がありますが、あくまでヒントのみ。
やはり真相は自ら解き明かす必要があります。

 

 

3.神様ゲーム

 

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか、謎の転校生・鈴木太郎が犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか。神様シリーズ第一作。

   

最後の最後で、真相がひっくり返る作品だ。

え? え?
本当はどっちなんですか? これも真相は読者次第ですね……。

 

 

4.世界の終わり、あるいは始まり

 

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。誘拐された子供はみな、身代金の受け渡しの前に銃で殺害されており、その残虐な手口で世間を騒がせていた。そんな中、富樫修は小学六年生の息子・雄介の部屋から被害者の父親の名刺を発見してしまう。息子が誘拐事件に関わりを持っているのではないか?恐るべき疑惑はやがて確信へと変わり…。既存のミステリの枠を超越した、崩壊と再生を描く衝撃の問題作。

   

息子が誘拐事件に関係しているのか? と疑う父親の物語だ。

これも結局、息子が事件に関与しているか不明なまま幕を閉じます。
様々な可能性を考察する父親の心理が非常に細かく描かれています。

 

5.『アリス・ミラー城』殺人事件

 

鏡の向こうに足を踏み入れた途端、チェス盤のような空間に入り込む―『鏡の国のアリス』の世界を思わせる「アリス・ミラー城」。ここに集まった探偵たちが、チェスの駒のように次々と殺されていく。誰が、なぜ、どうやって?全てが信じられなくなる恐怖を超えられるのは…。古典名作に挑むミステリ。

   

探偵たちが集う島で発生した連続殺人事件。
古典作品の「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせる推理小説だ。

超王道作品! と思いきや、最後の最後で「クエッションマーク」が……。
一体、真相はどうなっていたのか……。

 

 

6.ユージニア

 

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ―。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー。

   

大量毒殺事件の証言を集めていく作品になっているぞ。

これの「真実」も闇の中ですね……。
真相が判明する読書もいるのではないでしょうか?

 

 

7.クラインの壺

 

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。現実が歪み虚構が交錯する恐怖。

   

SF作品の傑作作品になっているぞ!
今や身近にあるヴァーチャルリアリティの作品だ。

当時はVRなんて全然浸透していない頃の話で、時代の先駆けになっている作品ですね。
これは、現実か? それともVRなのか?

 

8.幻想運河

 

遠き運河の彼方から静かな謎が流れ来る。切断された死体と、溶解するアリバイ―。幻と現実が交錯する傑作ミステリ。

   

有栖川有栖の「裏ミステリ」と呼ばれる作品になっているぞ。

確かに、有栖川有栖らしくない作品になっていますね。
ふわふわとしていて、結局真相はどうなっているのか……。

 

 

9.迷宮

 

24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書…ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は?言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くなる―言葉は本当に真実を伝えられるのか?!名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな超異色ミステリー。

   

読めば読むほど謎が深まっていく、異色の推理小説になっているぞ。

好きな人は、とても好きな作品になっていますね。
これは、考察が捗る作品ですね……。

 

 

10.競作五十円玉二十枚の謎

 

店に入るなり男は一散にレジを目指し、五十円玉二十枚を千円札に両替してくれと言う。渡された札を奪うように受け取ると慌てて出て行く。本屋のアルバイト嬢に忘られぬ印象を残した、土曜日の珍客。爾来、彼女が友人知人にこの謎めいた両替男の話題を提供するたび談論風発、百家争鳴すれど決定打は出ないまま。…という紆余曲折を経て成立した、世にも珍しい競作アンソロジー。

   

これはちょっと趣旨が違うかな。
しかし、これも「真の真相」は結局、分からず仕舞いになっているぞ。

現実にあった「日常の謎」を競作で解き明かす、という趣向の作品になっていますね。
本当の意味での真相は分からないです。

 

 

最後に

どうでしたか?

真相が分からず仕舞いというのは消化不良を覚える方もいるかもしれませんが、こういった趣向の作品はまた別の面白さもあります。

まだこういった作品に出合ったことがない人は、これを機に読んでみては如何でしょうか?

自分なりの推理や真相に辿り着くのは、自分にとって特別な一冊になりますよね。

そんな「特別」な一冊を探してみてはいかがでしょうか。

どの本も、その本ならではの魅力が詰まっています(^^♪

 

f:id:KuraMystery:20190801195753p:plain