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【映画化もされた傑作】〝陽だまりの彼女〟越谷 オサム―――彼女が持つ秘密とは


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映画化もされた小説「陽だまりの彼女」を紹介するぞ。

たぬき探偵には珍しく、恋愛小説の紹介ですか。

しかしこの小説は「恋愛小説」というジャンルで一括り出来ないモノなのだよ。

え。表紙やタイトル、あらすじを見る限り、そんな感じはしませんけどね……。

概要

 

幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで―その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 主人公の2人にはすぐに感情移入してしまいました。

文   章   力  : 柔らかくて、それでいて優しい文章でした。

テ   ー   マ    : どこまで人を愛することが出来るか。

ト リ ッ ク : まったく予想外の展開と秘密!

後   読   感  : 切ない物語でした。

 

こんな緻密に伏線が張られているとは。
予想外の不意打ちに愕然とする一方で、とても切なくなる話だったぞ。

 

感想

 

どうせ恋愛小説のお約束のお涙頂戴の物語なのかな? と思って読み始めた自分をぶん殴りたい。

どうせ男女のどちらかが重い病に侵されて余命が僅かになる、とか。

どちらかが不幸な事故で亡くなってしまう、とか。

身分の違いで叶わぬ恋をするのだろう、とか。

最初はそう思っていました。しかし予想外の展開でした。

半分くらいはずっと、甘い展開でした。そりゃ普通の恋愛小説みたいに義両親の反対や障害がありましたが、ヒロインとの恋愛は至ってスムーズに進み、結婚まで行きます。読んでいるこちらが恥ずかしくなるようなラブラブで何度「爆発しろ」と心の中で思ったことか。

しかし、半分を過ぎたあたりから暗雲が立ち込めるように。

ヒロイン(真緒)の行動が不可解に。お金を大量に下ろしたり、「疲れた」を連発するようになったり、自分がいなくなることを示唆したりと。

この辺りから「普通の恋愛小説」とは違うな? と首を傾げました。

そして、真緒の失踪。しかも、誰も真緒という存在を覚えていない。そんな人間がこの世にいなかったように、世界は変わってしまった。

どうして? 真緒って一体何者? なんで世界は変わったの?

そして、真緒の正体には驚愕!

確かに思い当たる節ばかり。思い返してみれば、たくさんの伏線が散りばめられていました。こんなに巧妙に伏線があったとは。納得の正体でした。

2人には幸せになって欲しかったが、普通の恋愛とは形は異なるけど、きっと2人は幸せだったんだろうと思いました。

こんな切ない物語「素敵じゃないか」

 

こんなラストなんて……。
2人にはこれらも末永く幸せになって欲しいと思います。

 

こんな人におススメです

 

・一風変わった恋愛小説を読みたい人。

・ファンタジー×推理×恋愛小説を読みたい人。

・映画を観たけど、本書は未読な人。

・切ない物語を読みたい人。