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【存在しない家】〝そこに無い家に呼ばれる〟三津田 信三―――3つの記録にある幽霊屋敷


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三津田信三の幽霊屋敷シリーズを紹介するぞ。

で、でたな……。このシリーズは本当に恐ろしい。

今回のテーマは「存在しない家」だ。
怪談でたまに聞くだろう? ふっと現れては、消えていくような家の話を。

読む前から鳥肌が立ってきましたよ……。

概要

 

もし何かが「一つずつ減っている」または「増えている」と感じたら、この読書を中止してください。今回、編集者・三間坂の家の蔵から発見されたのは、厳重に封印が施された三つの記録。それらはすべて「家そのものが幽霊」だという奇妙な内容で――。三津田信三の最凶「幽霊屋敷」怪談、最新作!

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 今回も必要最低限。だからとても読みやすく、理解しやすい。

文   章   力  : 相変わらず恐怖を煽るような文章には脱帽です。

テ   ー   マ    : 存在しない家。幽霊屋敷。

ト リ ッ ク : トリック、というよりも恐怖の「作り方」が秀逸です。

後   読   感  : 果たして、このシリーズはまだ続くのか……。あるいは……。

 

今回は存在しない家がテーマ。
「一つずつ減っている」または「増えている」という意味が何とも恐ろしい……。

 

感想

 

何という伏線!

まさかシリーズを通して、伏線を張っていたとは……。

この作品単品で読んでも充分面白いですが、是非ともシリーズ順に読んで欲しいですね。

1作品目:どこの家にも怖いものはいる

2作品目:わざと忌み家を建てて棲む

3作品目:そこに無い家に呼ばれる(←ここ)

勘が良い人なら、この時点で作者が仕組んだ仕掛けに気が付く筈です。私は全く気付かなかったですが……汗

今作は、3つの記録にある「存在しない家」を追う作品です。

一番最初の記録である「J君」の体験はまさに身も凍るようでした。これが一番怖い記録ですね……。

作中でも言及されていますが、この「家」自体に解決はありません。

何故、こんな家が存在するのか?

この家は、どこから来たのか?

家の目的は何なのか?

しかし、全てを語るのは野暮というもの。ホラー小説ですから、意味不明な現象のままで良いんです。

もしかしたら、今後のシリーズで解明されるのかもしれませんが……。

そして、三津田信三自身が語る記録についての「解釈」はやはり面白い。この解釈が、私はこのシリーズでは大好きなんですよねぇ。

作中では、5作品までを考えているらしいので、是非とも5つまで書いて欲しいです。

 

こ、こんなシリーズが残り2つもあるかも知れないんですか……。
楽しみでありながら、恐ろしいですね……。

 

こんな人におススメです

 

幽霊屋敷シリーズを読んでいる人。

・蜃気楼のように現れて消える家に興味ある人。

・作者が仕掛けたシリーズを通した「伏線」が気になる人。

・ミステリ要素があるホラー小説を読みたい人。