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【SF×物理×本格推理】『城』シリーズの紹介【北山 猛邦】


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シリーズの特徴と順番

北山猛邦のデビュー作品が、この『城シリーズ』の第1作品目、『クロック城』殺人事件です。

北山猛邦とは通称『物理の北山』と呼ばれており、彼の作品は「物理トリック」が多用されているのが特徴です。

もちろんこの『城』シリーズにもその特徴は色濃く反映されており、更にSF要素を取り込んだ本格推理小説になっています。

さて、この『城』シリーズですが、順番通りに読む必要はありません。

このシリーズは、世界観を共有している訳でもないし、登場人物が同じという訳でもなく、『城』を建造した人が同じ、という訳でもないのです。

だから、どの順番から読んでも全然問題ありません。

 

このシリーズの特徴としては、以下の通りです。

 

・物理トリックが好きな人。

・SFの世界観が好きな人。

・長編で読み応えがある本格推理を読みたい人。

・クローズド・サークル作品を読みたい人。

 

ひとつでも自分に興味がある項目があれば、是非とも読んでみては如何でしょうか?

 

シリーズの紹介

 

1.『クロック城』殺人事件

 

終焉をむかえつつある人類の世界。探偵・南深騎(みき)と菜美の下に、黒鴣瑠華(くろうるか)と名乗る美少女が現れた。眠り続ける美女。蠢く人面蒼。3つの時を刻む巨大な時計。謎が漂うクロック城に2人を誘う瑠華。そこに大きな鐘が鳴り響いたとき、首なし遺体が次々と現れた。驚愕のトリックが待つ、本格ミステリ。

   

メフィスト賞を受賞した北山猛邦のデビュー作品。
過去、現在、未来の時を刻むクロック城が舞台だぞ。

物理トリックって分かり辛いモノも多いですが、この作品はスッキリ。
大胆で大掛かりな物理トリックには脱帽しました!

 

2.『瑠璃城』殺人事件

 

1989年、日本。1243年、フランス。1916年、ドイツ―時代と国を超えて繰り返される密室殺人。図書館で胸を貫かれた女性、城から忽然と消えた6人の騎士、戦地で消えた4人の遺体。それらに隠れた、ある男女の恋の運命。不可能犯罪も輪廻転生したのか?切ない思いと仰天トリックが全編彩る本格ミステリ。

   

シリーズ第2作品目! 今作は時代を超えた物語。
物理トリックは健在だが、幾つもの話が絡み合うのが面白い!

今作も、大掛かりな作品ですね……。
「転生」というSF要素と物理トリックが見事に融合しています。

 

3.『アリス・ミラー城』殺人事件

 

鏡の向こうに足を踏み入れた途端、チェス盤のような空間に入り込む―『鏡の国のアリス』の世界を思わせる「アリス・ミラー城」。ここに集まった探偵たちが、チェスの駒のように次々と殺されていく。誰が、なぜ、どうやって?全てが信じられなくなる恐怖を超えられるのは…。古典名作に挑むミステリ。

   

城シリーズで、最高傑作と胸を張っていえるのが今作。
アリス・ミラー城に集った探偵たちの推理合戦!

「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせる物語ですね。
緊迫感溢れる雰囲気に、大胆なトリック、そして意外な犯人!

 

4.『ギロチン城』殺人事件

 

探偵のナコと学生の頼科が見つけた写真には、ギロチンの前で助けを求める女性の姿が。二人は彼女を救うため、不吉な過去をもつ『ギロチン城』へ。外界から隔絶された密室で、犯人探しに挑む。連続する新たな密室殺人。一体、誰が何のために!?不可能を可能にしたトリックとは?“城”シリーズ第4弾。

   

城シリーズの第4作品目。前作と比べてしまうとやや物足りないかも。
しかし、色んな「城」の小ネタが盛り込まれていて、読んでいて楽しいぞ。

今回も大掛かりな物理トリックでしたね。
しかし、首切りの死体ばかりですね……。

 

最後に

今回は、どの話から読んでも楽しめる『城』シリーズを紹介しました。

個人的なおススメは「『アリス・ミラー城』殺人事件」ですね。

この作品で「物理の北山が化けた」や「出世作」と言われました。とても読み応えがある作品だあり、犯人はきっと誰も予想が付かない作品になっています。

クローズド・サークルが好きな人は抑えておくべき、といっても過言ではないと思います。

物理トリックとクローズド・サークルが大好きな方は、まずは『アリス・ミラー城』殺人事件から読んでみて、「面白い」と思ったら他の作品を是非、読んでみて下さい。

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