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【倒叙ミステリの最高峰】碓氷優佳シリーズの紹介【石持 浅海】


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シリーズの特徴と順番

 倒叙ミステリの作品、といって直ぐに思い浮かぶシリーズ作品がこの「碓氷優佳シリーズ」です。

そもそも倒叙ミステリって何ぞや? という方は以下の記事をご確認下さい。

 

www.snowman-bookshelf.com

 

このシリーズ作品も、できるだけ順番に読んで欲しい作品です。 

バラバラに読んでも特に問題はありませんが、主人公で探偵役である碓氷優佳の特異性を楽しむなら、やっぱり順番に読むのをおススメします。

倒叙ミステリの醍醐味といえば、それは探偵と犯人の頭脳対決! 

しかし、このシリーズ作品の最たる特徴は、犯人以上に探偵がヤバい奴というところです( ;∀;)

楚々とした黒髪で色白の和風美人。

大人しそうで、知的でみんなのマスコットキャラ、みたいな印象があったのですが……。

その本性(?)は情け容赦のない、人間味や思いやりが欠けた冷血人間!

その冷徹な頭脳で、彼女は犯人を理詰めで追い詰め、最終的には論破する。犯人たちの「あの女さえいなければ……」という恨み事が耳を澄ませば本から聞こえてきそうです。そして周りの人間までを嫌な気分にさせていく。

しかも本人は中々その自覚がないって相当ヤバい気がしますね(;'∀')

 

このシリーズの特徴としては、以下の通りです。

 

・倒叙ミステリが好きな人。

・碓氷優佳という特異なキャラクターに興味ある人。

・犯人と探偵との手に汗握る駆け引きを楽しみたい人。

・石持浅海のファンの人。

 

ひとつでも自分に興味がある項目があれば、是非とも読んでみては如何でしょうか?

 

シリーズの紹介

 

1.扉は閉ざされたまま

 

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。

   

シリーズ第1作品目!
2006年版の本格ミステリ大賞で最終候補作。このミステリーがすごい!、本格ミステリベスト10では共に第2位に、週刊文春ミステリーベスト10では第5位にランクインした作品でもあるぞ!

色んな賞にノミネートした作品なんですね。
テレビドラマ化もした作品で、かなり知名度がありそうですね。

 

2.君の望む死に方

 

余命六カ月―ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。

   

「殺されたい男」が主人公のちょっと変わった設定。
自分が殺されやすい状況を作り上げ、殺人を犯させようするんだ。

何ですかその特殊な設定は。
しかし、ここで碓氷優佳が邪魔をするんですね……。

 

3.彼女が追ってくる

 

旧知の経営者仲間が集う「箱根会」の夜、中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。さらに、死体が握る“カフスボタン”が予想外の人物へ疑いを向ける。夏子は完全犯罪を確信した。だが、ゲストの火山学者・碓氷優佳は姫乃が残したメッセージの意味を見逃さなかった。最後に笑う「彼女」は誰か…。

   

今回もちょっと変わった倒叙ミステリだ。
「犯人VS被害者」という特殊な設定で、ここに飛び込んでくるのが、碓氷優佳だ。

「なぜ死体はカフスボタンを握っていたのか?」という謎がテーマなんですね。
まさかこんな形で犯人が追い詰められていくとは……。

4.わたしたちが少女と呼ばれていた頃

 

横浜にある女子高に通うわたし、上杉小春には碓氷優佳という自慢の親友がいる。美しく聡明な彼女はいつも、日常の謎に隠された真実を見出し、そっと教えてくれた。赤信号のジンクス、危険な初恋、委員長の飲酒癖、跡継ぎ娘の禁じられた夢、受験直前の怪我、密かな失恋…。教室では少女たちの秘密が生まれては消えてゆく。名探偵誕生の瞬間を描く青春ミステリーの傑作。

   

シリーズ初の短編集だぞ。
碓氷優佳が高校生に通っていた頃を描く作品だ。

今作は倒叙ミステリではなく、青春ミステリーという位置づけですね。
しかし、学生の頃から碓氷優佳はこんな感じだったんですね……。

 

5.賛美せよ、と成功は言った

 

十五年ぶりに再会した武田小春と碓氷優佳は、予備校時代の仲間が催す同窓会に参加した。ロボット開発事業で名誉ある賞を受賞した同期・湯村勝治を祝うためだった。和やかに進む宴の最中、出席者の一人、神山裕樹が突如ワインボトルで恩師の真鍋宏典を殴り殺してしまう。優佳は神山の蛮行に“ある人物”の意志を感じ取る。小春の前で、優佳と“黒幕”の緊迫の攻防が始まった―。

   

今回もちょっと特殊な倒叙ミステリといえるかもな。
なにせ、大勢の人がいる中で犯人は殺人を犯すのだ。

その犯人を操っていた真犯人と対決する作品なんですね。
女性同士の腹の探り合いって恐ろしいですね……

 

最後に

普通のミステリに飽きた方は、是非ともこの「碓氷優佳シリーズ」を読んでみて下さい!

「倒叙ミステリの魅力」と「碓氷優佳の魅力」に引き込まれること間違いなしの、作品となっています!

どっぷりとこの作品にハマること間違いなしだと思います。

それにWOWOWでもテレビドラマ化した作品でもありますので、興味がある方は、是非ともそちらも鑑賞してみては如何でしょうか?

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