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【恐怖の短編集】〝赫眼〟三津田 信三―――著者初の12編の短編集


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三津田信三の初めての短編小説「赫眼」を紹介するぞ。

表紙が怖い。

8編とショートショートが4つも入った贅沢な短編集だぞ。

もう表紙から恐ろしさが滲み出ていますよ……。

概要

 

目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥―そこには、あまりにも禍々しい何かが横たわっていた…(表題作)。合わせ鏡が作り出す無限に続く映像世界。その魔力に取り憑かれた男を襲う怪異とは(「合わせ鏡の地獄」)。書下ろし掌編を含む、悪夢のような傑作十二編。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 短編なので人数は最小限でした。

文   章   力  : 相変わらず恐怖を煽ってくる文章で、面白いです。

テ   ー   マ    : 作品毎に異なりますが、やはりどの話も恐ろしい。

ト リ ッ ク : 一番ミステリ色が強かったのは「灰蛾男の恐怖」でしたね。

後   読   感  : どの話も、ゾクッと終わっていて良かったです。

 

初めての短編集ということもあってバラエティに富んだ作品ばかり。
ホラーとミステリの融合を組み合わせた作品も多数あるぞ!

 

感想

 

ホラーが7割、ミステリが3割、といった印象の作品でした。

どの作品も著者らしい、いやぁな恐怖があります。

背筋を舐められたような怖気や、ゾッと鳥肌が立つような寒気、全身を這うような恐怖……。

ありとあらゆる手法で読者を恐怖に陥れてきますね汗

私が、一番好きだった話は「怪奇写真作家」という話でした。

売れない写真作家の元を編集者が訪れる話なのですが、訪れる経緯も不可解ですし、実際に訪れた家は恐怖そのもの! そして、写真家の正体に更に震えました……。

表題作の「赫眼」もおススメです。表紙になっているのだから、面白くない筈ないですよね。

憑いてくる系の怪談で、夢の中に現れる怪異に呼ばれる描写は恐ろしいの一言。

寝る前に読むと、本当に夢に出てきそうで、眠れなくなるかもしれません汗

他にも、死相学探偵シリーズも収録されており、三津田信三の面白さがギュッと詰まっているファンにはたまらない作品になっていますね。

三津田信三の原点を垣間見た気がします。

 

夏の夜に読むのにぴったりの一冊だと思います。
ただし、眠くなれなくなるかもしれませんが、そちらは自己責任で……。

 

こんな人におススメです

 

・三津田信三のファンの人。

・多くの短編を味わいたい人。

・通勤・通学中にサクッと一編を読みたい人。

・ホラーミステリが好きな人。