ドラマ化もした作品「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」を紹介するぞ。
「猟奇」って絶対にグロイ作品ですよね……。
その通り。その手の作品に抵抗がない人にしか勧められないな。
そんなにグロイ作品なんですか……。
概要
奇妙で凄惨な自死事件が続いた。被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で命を絶っていく。誰かが彼らを遠隔操作して、自殺に見せかけて殺しているのか?新人刑事の藤堂比奈子らは事件を追うが、捜査の途中でなぜか自死事件の画像がネットに流出してしまう。やがて浮かび上がる未解決の幼女惨殺事件。いったい犯人の目的とは? 第21回日本ホラー小説大賞読者賞に輝く新しいタイプのホラーミステリ!(「BOOK」データベースより)
個人的ポイント
登 場 人 物 : 多くはない。特徴ある人物ばかりで分かりやすかったです。
文 章 力 : 軽くて読みやすい。
テ ー マ : 脳やトラウマ。
ト リ ッ ク : あまり読んだことない、斬新なトリックでした。
後 読 感 : 続編もあるので、読んでみたいです。
かつて自分が行った手口で次々と死んでいく殺人者。
誰かに殺されたのか? それとも自殺? それとも殺された人の怨念なのか?
感想
ミステリ要素4、猟奇要素4、ホラー要素2、ぐらいに感じた作品でした。
文章が軽いタッチなのと、登場人物たちが特徴的で親しみ易い。
グロイシーンはグロく。明るいシーンは明るく。きっぱり別れていたのですいすいと読み進めることが出来ました。
しかし、この作品は女性に勧め辛いなぁ、と思いました。グロイ上に強姦殺人だったりと。この手の作品に耐性がないと、ちょっと勧められないですね(汗)
不可解な状況で死んでいく過去に犯罪を犯した人たち。
絶対に自殺では在り得ない筈なのに、誰も殺人者がいない。
例えば、自分の心臓を3回も刺して死ぬ。この男は過去に子供3人を包丁で刺して殺害していた。
刑務所でその男は監視カメラの元、壁に何度も頭を打ち付けて死んだ。この男もまた同じような殺害方で祖母を殺害していた。
他にも色々ありますがちょっとグロイので、これくらいで(汗)
脳には自己防衛機能があるので、こんな風に自分を痛めつけて自殺することは出来ない筈、というのが医者の見解。
一体、彼らは本当に自殺なのか? それとも殺人? いいや、怨念によって呪殺されたのか?
これらの事件の真相とは一体。
七味唐辛子が好物の新米刑事「藤堂比奈子」が猟奇殺人事件に挑む!
猟奇殺人って、読むこっちまで気分が悪くなりますね……。
しかし、トリックは斬新的な作品でした。
こんな人におススメです
・猟奇ホラー小説が好きな人。
・ドラマを観た人。
・新しいタイプのホラーミステリを読みたい人。
・グロイ作品の耐性がある人。