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【猫との推理ゲーム】〝猫には推理がよく似合う〟深木 章子―――お喋り猫の秘密とは


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猫×ミステリーの「猫には推理がよく似合う」を紹介するぞ。

猫とミステリーの組み合わせって、何故か多いですよね。

うむ。
この作品は猫が作った推理作品を一緒にああだ、こうだと推理する作品なんだ。

いつかは、狸や鶏もミステリに登場できるといいですね……。

概要

 

とある法律事務所の事務員・花織はある日、“おしゃべりする猫”スコティに推理合戦を仕掛けられる。「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」金庫に入っているのは5カラットのダイヤの指輪、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。怪しい依頼人たちを容疑者に妄想を膨らます1人と1匹。なぜか事件が現実になり―。衝撃のどんでん返しの本格ミステリ。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : やや多い気がしました。ちょっと誰か誰だか分からない場面も。

文   章   力  : 猫の可愛らしさが溢れていてよかったです。

テ   ー   マ    : 猫とお喋りする事務員の友情(?)

ト リ ッ ク : お喋り猫を上手に使ったトリックでした。

後   読   感  : エピローグが意味深。一体どういうことか……。

 

猫が創作した推理小説を一緒に考える作品。
そして、その裏にある衝撃の事実! お喋り猫を上手に物語に組み込んでいるぞ。

 

感想

 

お喋りする猫との地味な女性事務員とのお話し。

前半は、お喋り猫の「スコティ」とミステリーが好きな花織との掛け合い。

のほほん、とするスコティの仕草や愛らしさと、花織とのお喋りに口許を綻ばせながら、読み進めました。

勤め先が法律事務所ということもあって、猫とのお喋りの間に水面下では穏やかではない問題が次々と進んでいく。

遺産相続。

横領。

離婚問題。

そして、ある日スコティが「推理小説を考えたんだ」と花織に語り掛ける。

一体どんなお話しかと思いきや、現実の法律事務所を舞台に、今事務所で抱えている問題を上手に絡めた推理小説!

猫がよくこんな問題を考えるなんてなぁ、と感心して、自分もこんな猫がいるなら飼ってみたいかも。と思ったり。こんな猫がいるなら、退屈することはなさそうじゃないですか(笑) しかしずっと話し掛けられるのは鬱陶しいかも(汗)

そして、事務員の花織は猫のスコティと一緒に、スコティが考えた推理小説の「犯人当て」をする事に。

様々な角度から推理と検証が重ねられていく話の展開は、自分の好物でした。

しかし、話は思わぬ方向に。なんと、猫の話が現実に。

本当に気まぐれな猫に翻弄されるように、話は二転三転と変わっていく。

最後には、猫に引っ掻かれたように傷が残るような作品でした。

 

猫のスコティにこんな秘密があったなんて!
たぬきと会話しているぼくもおかしいのかもしれない……。

 

こんな人におススメです

 

・猫が好きな人。

・猫が創った作中作に興味がある人。

・どんでん返しがある作品が好きな人。

・最後の最後にある切なさを体感したい人。