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【誰の声?】〝ダレカガナカニイル…〟井上 夢人 ―――様々な要素を融合した一冊


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今回は井上夢人のソロデビュー作。「ダレカガナカニイル…」を紹介するぞ。

表紙で分かりました。
これ、ホラー作品ですよね?

偏見はよくないな。にわとり君。
この小説は決して、ホラーではない。ミステリ、SF、恋愛と様々な要素が混ざり合った一冊なのだよ。

こ、こんなタイトルと表紙からではとても想像できませんよ。

概要

 

警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。だが着任当夜、監視カメラの目の前で道場が出火、教祖が死を遂げる。それ以来、彼の頭で他人の声がしはじめた。“ここはどこ?あなたはだれ?”と訴える声の正体は何なのか?ミステリー、SF、恋愛小説、すべてを融合した奇跡的傑作。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 多くもなく、少なくもなく。

文   章   力  : 読みやすく、すいすいといけました。

テ   ー   マ    : とても書き辛く、ネタバレになりかねないので、ノーコメント。

ト リ ッ ク : SFとミステリを融合させた見事なトリック。

後   読   感  : 悲しい……。なんとも切ない終わり方でした。

 

井上夢人のソロデビュー作品。
持ち前のSF要素とミステリを上手に組み合わせていてとても面白かったぞ!

 

感想

 

井上夢人のソロデビュー作品です。

もともとは「岡嶋二人」という共作筆名として活躍していましたが、『クラインの壷』刊行と同時にコンビを解消しました。

岡嶋二人の時代からSF色がある作品をいくつか手掛けており、今作にもその影響が色濃く出ている作品です。ミステリーだけではなく、SFも好きだ、という方は是非とも読んでみて下さい。

構成自体はシンプルにまとまっていますが、ミステリー、SF、恋愛小説、(若干ホラー?)の要素がぎゅっと詰まっていて、飽きる事がありません。

ミステリーでウキウキさせて、SFでワクワクさせて、恋愛でドキドキさせてくれます。どれもいっぺんに味わいたい、という欲張りな方は、満足できる一冊だと思います。

声の正体は?

何故、教祖は殺されたのか? その方法は? 犯人は誰なのか?

西岡と葉山の恋の行方はどうなるのか?

ぎゅっとこの一冊に詰まっています!

700Pあるとは思えないくらいに、すいすいと読みやすい。ページ数が多くて、ちょっと……と尻込みしている方は安心して読んでみて下さい。あっという間に読み終わると思います。

そして、予想を裏切るラストは読み応え十分です。

 

表紙とタイトルからは想像できない切ない話でした……。
全然飽きなくて、一気に読める作品です。

 

こんな人におススメです

 

・岡嶋二人のファンだった人。

・井上夢人のソロデビュー作に興味がある人。

・様々な要素を組み合わせた作品を読みたい人。

・700P以上の作品を一気読みしたい人。