雪だるまの本棚

本や自分の活動について発信します

【恐怖の6編】〝などらきの首〟澤村 伊智―――比嘉姉妹シリーズ短編集!


スポンサーリンク

f:id:KuraMystery:20200518062508p:plain


 





 

比嘉姉妹シリーズの短編集を紹介するぞ!

え、それって確かホラー小説でしたよね……。

ただのホラー小説ではないぞ。
推理小説要素もあって、ミステリ好きも楽しめる作品だぞ!

知ってますよ。知ってるけど、怖いんですよ……。

概要

 

「などらきさんに首取られんぞ」祖父母の住む地域に伝わる“などらき”という化け物。刎ね落とされたその首は洞窟の底に封印され、胴体は首を求めて未だに彷徨っているという。しかし不可能な状況で、首は忽然と消えた。僕は高校の同級生の野崎とともに首消失の謎に挑むが…。野崎はじめての事件を描いた表題作に加え、真琴と野崎の出会いや琴子の学生時代などファン必見のエピソード満載、比嘉姉妹シリーズ初の短編集!(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 比嘉姉妹シリーズに縁がある人物が登場する。

文   章   力  : 相変わらず上手で恐怖を煽る。

テ   ー   マ    : 共通して「人の醜さ」があったと思います。

ト リ ッ ク : ホラー、推理小説としても、ゾッとするようなトリック。

後   読   感  : ゾゾゾ、と鳥肌が立つような終わり方で満足でした。

 

比嘉姉妹シリーズ初の短編集!
どれも、ゾッとするような短編が6つも収録されているぞ。

 

感想

 

澤村伊智のホラー小説はだた「怖い」だけではなく、「人の醜さ」を上手にホラーと組み合わせているのが、面白いですよね。

その「人の醜さ」が短編集の至る所に見られます。

怪奇現象に、ぞく。

人の醜さに、ぞく。

そして、推理要素(トリック)にも、ぞく。

この3つの「ぞく」を味わえるのは、澤村伊智だけではないでしょうか?

比嘉姉妹シリーズの初の短編集という事でしたが、全てに比嘉姉妹が登場する訳ではありません。

比嘉姉妹に関係する登場人物たちが登場する短編集になっています。

その中で特に一番好きだった話は「学校は死の匂い」です。

体育館で自殺したとされる、女子児童の死の原因を解く。

雨の日に体育館に現れる亡霊。その亡霊の不可解な行動。

何故、体育館のキャットウォークから落ちて自殺したのか?

何故、雨の日にしか現れないのか?

何故、ぶつぶつと独り言をいって、主人公の言葉に耳を貸さないのか?

これらの謎を上手にホラーと組み合わせてあって、とても面白かったです。

そして結末にも衝撃! 果たして、幽霊の心は晴れたのでしょうか?

 

お、恐ろしい……。
ホラー要素だけでなく、人の「心」がこれほど恐ろしいとは……。

 

こんな人におススメです

 

・比嘉姉妹シリーズを読んでいる人。

・ホラー小説が好きな人。

・ゾッとする短編小説を読みたい人。

・推理要素もあるホラー小説を読みたい人。