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【4人の同級生】〝再会〟横関 大―――8年連続で江戸川乱歩賞に応募


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こ、この作家の根性は凄いな……。

根性? ぼくとは全く無縁な言葉ですね。

威張るな!
この作家は8年連続で、江戸川乱歩賞に応募して、江戸川乱歩賞をもぎ取ったんだ!

凄いですね……。
正に執念の一冊って感じがしますね。

概要

 

小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。第56回江戸川乱歩賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 登場人物は少な目。圧縮されて、無駄な人物は誰もいない。

文   章   力  : 上手だけど、無個性かな?

テ   ー   マ    : タイトル通り「再会」

ト リ ッ ク : 人間関係を巧みに利用した上手なプロットが見どころ。

後   読   感  : 心温まる作品でした。

バラバラになった同級生の中に犯人が……?
感動の再会、というよりも過去の清算という感じかな。

 

感想

 

深いテーマが隠されている一冊でした。

小学生の時に、仲良しだった4人組がとある事件に巻き込まれ、心に深い傷を残す。

心に傷を残したまま、それぞれの家庭の事情などで離ればなれに……。

そして、時間は経ち35歳に。

幼馴染たちは、夫婦になり、そして離婚したり、刑事になったり、社長になったりと全く別の人生を歩んでいた。無邪気に過ごしていた時期は終わり、責任があり、立場がある立派な大人になっていた。

ひとつの不可解な殺人事件が、彼らを再び「再会」させる。

そして、発生した事件は、巡りに巡って、小学生の頃の事件へと繋がる……。

過去と現在の殺人事件の繋がりは見事で、ころころと変わる展開でだらけさせず、飽きさせる事がない。よくプロットが練られている証拠ですね。

登場人物も必要最低限でありながら、全員の魅力を十分に発揮させている。ひとりひとりが丁寧に書かれていて、気持ちが伝わってきます。

登場人物が「生きている」ので、私はラストにも納得できました。 

 

人物の書き方が上手ですね……。
綺麗な終わり方で良かったです。

 

こんな人におススメです

 

・江戸川乱歩賞の作品を読みたい人。

・8年連続で江戸川乱歩賞に応募して、受賞した作品を読みたい人。

・同級生を思い出して、過去の思い出に浸りたい人。

・上手なプロットの作品を読みたい人。