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【斬新な設定】〝解決まではあと6人〟岡嶋 二人―――探偵たちに依頼される不可解な依頼とは?


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こんなミステリ小説があったとは……。

たぬき探偵が驚くとは。
どんなミステリなんですか?

うむ。この小説には「名探偵」が不在なのだ。
登場するのは不審な女から依頼を受ける複数の「探偵」たちなのだ。

複数の探偵? それに、不審な女?
確かにあまりないような設定ではありますが……。

概要

 

次々と興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。いったい、彼女の本当の目的は何なのか。やがて、それぞれの調査報告が、ひとつの輪のように繋がって隠された大事件の全容が明らかになっていく。斬新なスタイルで、読者に挑戦する華麗なるメドレー・ミステリー。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : かなり多い。途中で「これ、誰だっけ?」という事も。

文   章   力  : 読みやすい。すいすいと読めます。

テ   ー   マ    : テーマとトリックが一体となっています。

ト リ ッ ク : トリックというよりも設定。斬新な設定でした。

後   読   感  : すべての輪が繋がった時の快感は、凄く気持ちよかったです。

斬新な設定で、ぐいぐいと読ませる。
たくさんの探偵が活躍(?)している姿は格好良いです!

 

感想

 

先が見えそうで、見えないような展開で、そわそわしっぱなしの物語でした。

別々の興信所に奇妙な依頼をひとつずつしていく不審な女が登場し、別々の探偵が調査にあたることに。

その探偵たちの活躍に沿って、章が別れています。

その不審な女が依頼してきた内容とは……。

 

WHO.カメラの持ち主は誰?

WHERE.都内。大文字のVで始まる単語2語の名前。緑色のマッチを置いている喫茶店はどこ?

WHY.盗まれて別の場所に放置された車から、シートが無くなっていたのはなぜ?

HOW.3本のカセットテープに残されたメッセージを解読して欲しい。

WHEN.ある男を呼び出し、「はいつ帰る?」と繰り返し、訊く。

 

真相の輪郭が見えてくるようで、中々手が届かない。3歩進んで、2歩下がる、ような印象を持ちました。

すべての章に、巧みに伏線が張ってあって、同じ場所や同じ人物がチラチラと登場するのが面白い。話が進んでいるようで、進まないのがまどろっこしい。だが、それが楽しい。

 

そして、最終章……。

WHAT. 今までの「謎」をすべて回収して意外な真犯人へ辿り着くのです。

まるでジグゾーパズルを解いているような感触な斬新なミステリ小説でした。 

 

おぉ……。
面白い設定もさることながら、解決も面白いですね!

 

こんな人におススメです

 

・今まで読んだ事のないタイプのミステリを読みたい人。

・サクッと短編のように読みたい人。

・岡嶋二人が好きな人。

・連作(メドレー・リレー)ミステリを読みたい人。