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【第26回鮎川哲也賞作品!】〝ジェリーフィッシュは凍らない〟市川 憂人―――21世紀の『そして誰もいなくなった』


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久しぶりに、衝撃的な作品を読んでしまった・・・・・・。

たぬき探偵が贔屓にしている「鮎川哲也賞」の作品ですね。

うむ。2017年の受賞作が文庫化したので、読んでみたのだが凄い出来だったぞ。
そして誰もいなくなった』への挑戦でもあると同時に『十角館の殺人』への挑戦でもあるという。
これに偽り無しだった。痺れたぞ!

たぬき探偵が手放しで褒める程の作品なんですね・・・・・・。

概要

 

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。その発明者である、ファイファー教授たち技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところがその最中に、メンバーの1人が変死。さらに、試験機が雪山に不時着してしまう。脱出不可能という状況下、次々と犠牲者が…。第26回鮎川哲也賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 殆どが外国人なので、名前が覚え辛いかも。

文   章   力  : やや硬いですが、それが重厚感があって好印象。

テ   ー   マ    : ジェリーフィッシュという新型飛行船について。その背景に隠された謎。

ト リ ッ ク : 衝撃のトリック! こんな「そして誰もいなくなった」があるとは・・・・・・。

後   読   感  : 続編もでているので、是非ともこのシリーズを読みたいです。

納得の鮎川哲也受賞作品。
新型飛行船「ジェリーフィッシュ」で起こる殺人事件! 面白くないはずない。

 

感想

 

第26回 鮎川哲也受賞作品が、文庫化と聞いて、早速書店に走って1日で読破しました。

久しぶりに、王道ミステリ小説を読んだ感じで満足な一冊でした。

ジェリーフィッシュという、最新式の飛行船の中で起こる殺人。

テスト飛行で制御不能に陥り、墜落。墜落した先は雪山の奥地・・・・・・。脱出も出来なければ、救助も望めない状況で次々と起きる殺人事件。

そして煽り文句通り「そして誰もいなくなった」となるのです。

これは、唆りますね!

物語は、ジェリーフィッシュ内での事件→事件後の調査→ジェリーフィッシュ内での事件→事件後の調査・・・・・・という感じで進んでいきます。

 

21世紀の「そして誰もいなくなった」というくらいなので、犯人は如何に殺人を行い、如何に人数を誤魔化し、如何に雪山から脱出したのか?

色々と考えながら読むのはとても面白かったです。思考があっちこっち飛ぶのは、何とも心地よいですよねぇ。

 

そして、調査は警察が行うのですが、このキャラクターも魅力的です。

マリアと九条漣という刑事が登場します

マリアはずぼらないい加減な性格をした美人。対して漣はしっかり者(ただし毒は吐く笑)。この2人のコンビのやり取りも、読み所のひとつでもありました。

 

そして、衝撃的な真相!

情けない事に、まったくトリックに気が付きませんでした・・・・・・。

犯人は何となく予想できたのですが、トリックに全然かすりもしませんでした(笑)

シリーズ作品なので、是非とも追っていきたいと思います!

 

凄い結末でしたね・・・・・・。
新型飛行船「ジェリーフィッシュ」だからこそ、出来るトリックでした。

 

こんな人におススメです

 

・「そして誰もいなくなった」が好きな人。

鮎川哲也賞をチェックしている人。

クローズドサークル作品を読みたい人。

・優れた上質なミステリを読みたい人。