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【ミステリ愛が溢れた一冊】〝そして名探偵は生まれた〟歌野 晶午―――濃厚な中編が4つ収録


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ひしひしとミステリ愛が伝わってくる作品集だ!

歌野晶午、っていう作家なんですね・・・・・・、

ああ、有名なのは「葉桜の季節に君を想うということ」や「密室殺人ゲームシリーズ」だが、この作品もとっても面白いぞ。

4つの中編が収録されているんですね。どれも面白そうですね。

概要

 

<“雪の山荘” “絶海の孤島” “曰くつきの館” 圧巻の密室トリックと驚愕の結末に瞠目せよ! ボーナス・トラック「夏の雪、冬のサンバ」を収録>

影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは? しかし、事件は思わぬ展開に……。(「そして名探偵は生まれた」より)“雪の山荘”“孤島”など究極の密室プラスαの、ひと味違う本格推理の傑作!(内容紹介より)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : ユーモア溢れる人物から、重い背景を背負った人物まで多種多様。

文   章   力  : その作品に合わせて、ちょっと変えいる感じ。どれも読み易い。

テ   ー   マ    : 作品ごとに違いますが、根底にあるのは「ミステリへの愛」だと思います。

ト リ ッ ク : どの作品も唸るような物ばかり。個人的には「生存者、一名」が好き。

後   読   感  : 読んで良かったな、と思える一冊でした。

4つの作品すべて面白い。
キャラ良し、テーマ良し、トリック良しの三コンボだ!

 

感想

 

歌野晶午といえば、著者読んでいて「この人は本当にミステリが好きなんだな」と感じさせることがあります。

本書もそんな一冊です。

4つ作品が収録されていますが、全くタイプの違うミステリでありながら、どれもレベルが高い。

どれも面白かったですが、私が特に好きだったのが、以下の2つ。

 

・生存者、一名

これはいわゆる「孤島もの」

爆破テロを行った宗教団体の主犯グループが一時的な潜伏先に、孤島で暮らしていくが・・・・・・、というクローズド・サークル。

しかし、教祖は彼らを見捨て餓死させようと目論む・・・・・・。

そんな環境の中、ひとりひとりと殺されていく・・・・・・。

何故、犯人は殺人を犯すのか? う~ん・・・・・・。大好きな設定です。

 

・館という名の楽園で

こっちは「館もの」

ミステリ好きとしては誰でも「館」に憧れるもの。そんな館に憧れた男が、本当に「館」を建てた!

大学の同級生を集めて、彼は自分が建てた館で、ミステリクイズを開催するのです。

この気持ちは大いに分かる! 自分も「館」で事件に巻き込まれてみたい、とミステリ好きなら一度はある筈!

実際に私もこんなイベントに参加してみたいです!

 

・・・・・・といった、作品が収録されているのです。

どれもミステリの愛に溢れていると思えませんか?

気になる方は是非とも読んでみて下さい。どれも面白い作品ばかりです。

どの作品もバラエティに富んでいて面白い!
どれも全くタイプが違っていて、飽きないです。

 

こんな人におススメです

 

・濃厚な中編推理小説を読みたい人。

・バラエティに富んだ中編を読みたい人。

・ど派手なトリックが好きな人。

・ミステリを愛している人。