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【涎が垂れる極上ミステリ】〝タルト・タタンの夢〟近藤 史恵―――ビストロ・パ・マルへようこそ


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じゅ、じゅるり・・・・・・。

ど、どうしたんですか、ぼくは美味しくありませんよ!

お前なんか食べるか! 腹を壊すわ。私はこの小説を読んで、涎を垂らしたのだ。

小説を読んで、涎を垂らすなんてことあるんですかねぇ・・・・・・?

概要

 

商店街の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。シェフ三舟の料理は、気取らない、本当のフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんな彼が、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。常連の西田さんが体調を崩したわけは?フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか?絶品料理の数々と極上のミステリ。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 従業員が4名。全員が特徴的で、分かりやすく魅力的。

文   章   力  : テンポよく普通にすいすい読める。

テ   ー   マ    : グルメ×ミステリ。

ト リ ッ ク : トリックというよりも、お客様の些細な言動と食事から、思わぬ真実が現れます。

後   読   感  : 思わず、フランス料理を食べたくなりました(笑)

とてもテンポよく、サクッと読める小説。
サクッと読める割には、みっしりと内容が詰まっているぞ。

 

感想

 

いわゆる、人の死なない日常の謎

カウンター七席。テーブル五つ。こぢんまりとしたフランス料理店「パ・マル」(悪くない)が、物語の舞台。

この物語の特徴といえば、なんといっても作中で紹介されるフランス料理! それが、美味しそうでこの上ない! 思わず涎が出てしまいます。お腹が鳴ってしまうのも仕方がない(笑)それほど、この作品の料理は美味しそうなんです。だけども料理だけでなく、料理を絡めた謎もとても上質なんです。

 

従業員はたったの4名。

無口で不愛想だが、料理は一流シェフの三舟。

愛想もありシェフを尊敬する副料理長の志村。

ワイン大好き。俳句大好き。ソムリエの金子。

フランス料理は素人。主人公――ギャルソンの高築。

この4人のパ・マルの居心地が凄くいいんです。ここで食事もしたくなるし、ここで働いてみたくもなる。そんな空気です。この店が繁盛しているのは料理ももちろんですが、この4人の存在も大きいと思います。

 

計7つの短編が収録されています。

どれも読みやすく、それでいて面白い。更に読むたびにお腹が減る(笑)

常連客が体調を崩した理由は?

フラれてしまった理由は?

料理の中から消えたおもちゃはどこに?

突然、家を飛び出した妻の真意は?

突然現れたお酒は一体どこから?

最低のカスレを作った理由は?

割り切れないのチョコレートの秘密は?

 

しつこいようですが、本当に涎が出るんです( *´艸`)

どの作品で登場する料理は本当に美味しそうで、美味しそうで。この感動は読んでみないと味あう事はできないでしょう。

ミステリも好きで、尚且つグルメな欲張りな読者は是非とも「タルト・タタンの夢」ご賞味あれ!

お、思わず涎が・・・・・・。
なんて美味しそうなんだ。そして、何よりも面白い!

 

こんな人におススメです

 

・サクッと読める短編小説を読みたい人。

・フランス料理が好きな人。

・読んでいる最中に、お腹が鳴っても大丈夫な人。

・グルメミステリを読みたい人。