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【衰退した文明?】〝人ノ町〟詠坂 雄二―――旅人は幾つもの町を旅する


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凄い雰囲気をまとった小説だな・・・・・・。

可愛らしい女の子の表紙ですね。

この文章がまるでこの小説の世界観を表しているようで、荒廃したこの世界に入り込んだようだ。

衰退した文明を旅するんですね・・・・・・。一体どんな町を訪れるんだろう。

概要

 

旅人は彷徨い続ける。文明が衰退し、崩れ行く世界を風に吹かれるままに。訪れた六つの町で目にした、人々の不可思議な営みは一体何を意味するのか。終わりない旅路の果てに、彼女が辿り着く、ある「禁忌」とは。数多の断片が鮮やかに収斂し、運命に導かれるようにこの世界の真実と、彼女の驚愕の正体が明らかになる。注目の鬼才による、読者の認知の枠組みをも揺さぶる異形のミステリー。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 主人公は名前の紹介はなく〝旅人〟と書かれているため、分かり辛い人もいるかも。

文   章   力  : ちょっと硬い気がしますが、それが世界観を上手に表現しています。

テ   ー   マ    : 旅人は旅をして、何を探しているのか?

ト リ ッ ク : トリックというよりも、世界の在り方。

後   読   感  : 少し考えさせられました。

様々な特徴を持つ町を旅する小説。
その町、その町で起こる不可解な出来事に旅人は遭遇していくぞ。

 

感想

 

旅人が様々な町を訪れ、その町の文化や風習に触れ、事件や謎に出会う話。

事件や謎は、その町ならではのものばかりで、事件そのものがまるでその町を体現しているようでした。

風ノ町、犬ノ町、日ノ町、北ノ町、石ノ町、王ノ町・・・・・・と6つの特徴ある町へ旅人は旅をします。

私は一番「北ノ町」が好きでした。ミステリとしても面白く、最後の展開には衝撃を隠せませんでした。

旅人に名前はなく、この小説を通してずっと〝旅人〟と呼ばれ続けます。また登場人物にも固有名詞はないのが、この小説の特徴でした。それがちょっと読みづらい、という人がいるかもしれません。

また、旅人はどうして旅を続けるのか? 旅人の正体とは何なのか? それは読み進めていくにつれ判明していきます。

旅人の正体を是非、自分の手で見つけて下さい。

何とも不思議な小説ですね・・・・・・。
この世界観に思わず、引き込まれてしまいました。

 

こんな人におススメです

 

・短編小説を読みたい人。

・ミステリー寄りのSFを読みたい人。

・ポストアポカリプス(?)ものを読みたい人。

・荒涼とした雰囲気が好きな人。