雪だるまの本棚

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【残されたノート】〝クローズド・ノート〟雫井 脩介―――ノートの持主と見つけた彼女の奇妙な関係


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この作者はこんな話も書けるのか・・・・・・。

そんなに意外な人なんですか?

ああ、この作者はドロドロとしたようなミステリ小説を得意としているんだが・・・・・・。
こんな恋愛小説を書けるとは。

そんな人が書いた恋愛小説は気になりますね!

概要

 

堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 全員が魅力的。人間の綺麗な所も、汚い所も、ちゃんと書いている。

文   章   力  : とても読みやすく、女性の心理がよく描かれている。

テ   ー   マ    : 主人公のちょっと変わった恋愛。

ト リ ッ ク : 結末はなんとなく予想出来るが、やっぱり感動はでかい。

後   読   感  : ほっこりとさせられる。・・・・・・忘れ物はしないように。

結構なページがありますが、そんなのは気にならずにスイスイ読める。
後半の感動の盛り上がりは、つい涙腺が緩みます。

 

感想

 

とても感動的な一冊でした。

この作家はミステリ作家なのですが、こんな綺麗な恋愛小説も書けるとは驚きです。

確かにこの作家は「人」を書くのがとても上手なんですよね。そんな作家が恋愛小説を書けば、面白いに決まっていますよね。

ちょっとどんくさくて、おっちょこちょいの主人公香恵は自室のクローゼットで、とあるノートを発見します。しかし持ち主に悪いという理由でしばらくは中身を読まなかったのです。

しかし、彼女の私生活は様々な問題がひっきりなしに起こり、もう疲れ果てている時にノートを読み始めるのです。

そのノートは新任の小学生の女性教師の日記でした。

元々、学校の先生を志していた香恵はその日記にのめり込むようになり、励まされるようになります。

このノートのリアリティといったら、読んでいるだけで感動します。(それにもとある理由があるのですが・・・・・・)

そして、香恵がこのノートを読み終えた時、彼女はこのノートの持主に返そうと決意するのですが・・・・・・。

ああ、なんて切ないんだ・・・・・・。
香恵が全てを知った瞬間、身体がぞわっとして涙が込み上げてきましたよ・・・・・・。

 

こんな人におススメです

 

・青春小説を読みたい人。

・恋愛小説を読みたい人。

・万年筆に興味がある人。

・純粋に感動を味わいたい人。