あー。なんだか無性に映画が観たくなる小説を読んだ。。
今回はどんな小説を読んだんですか?
これ。「映画探偵」だ。名前の通り映画がテーマな作品だ。
なるほど、映画制作会社が舞台なんですね・・・・・・。って、監督がまさかの!?
概要
映画界の鬼才・大柳登志蔵が映画の撮影中に謎の失踪をとげた。すでにラッシュも完成し、予告篇も流れている。しかし、結末がどうなるのか監督自身しか知らないのだ。残されたスタッフは、撮影済みのシーンからスクリーン上の犯人を推理していく…。『探偵映画』というタイトルの映画をめぐる本格推理小説。 (「BOOK」データベースより)
個人的ポイント
登 場 人 物 : 映画の知識が豊富な主人公。映画雑学とか好きな人は好きかも。
文 章 力 : テンポよく普通に読みやすい。
テ ー マ : 映画の内容について。主に推理映画について。
ト リ ッ ク : こんな解決方法にビックリでした。
後 読 感 : ちょっと映画を観たくなるような、そんな小説。
映画の知識がふんだんに取り込まれていて、面白い。
さくさくと読み進められ、ちょっとした恋愛要素もあるぞ。
感想
失踪した映画監督し分からない映画の結末をスタッフだけで考える!
どっかで読んだ事のあるような設定の小説でしたが、充分に楽しめました。
借金を抱え、更には倒産の危機に瀕しているまさに虫の息のような会社。
そんな会社が鬼才の大柳監督がサスペンス映画を手掛ける!
「この映画」に全てを掛けている俳優やスタッフ……それに監督。
しかし、その監督が失踪して現場は大混乱!
事件か? 事故か? それとも自分の意思で失踪したのか?
監督の意図は不明なまま、現場はスタッフだけで結末を撮る事に。
崖っぷちの俳優たちは、我こそが「意外な結末の犯人だ」と言い張っている姿が面白いです。犯人が多すぎる(笑)
「どの犯人が1番意外性があり、整合性が取れて、尚且つ面白いか」と議論するのは、とても面白いです。トンデモ推理だけど、この人が犯人でもあり得る、と考えさせられる。
スタッフたちは、監督が考えた結末に辿り着けるのだろうか?
そして監督の行方は!?
ま、まさかの解決!? こんな風に解決されるとは思ってもみなかったですよ!
こんな人におススメです
・映画が好きな人。
・多重推理が好きな人。
・作中作の作品が好きな人。
・ちょっと笑えてユーモアがある小説を読みたい人。