雪だるまの本棚

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【淡い初恋】〝名探偵誕生〟似鳥 鶏 ――大切な人を守るため、名探偵は生まれる


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何て、切ないんだ・・・・・・。。

どうしたんですか。溜息なんて。おぉ何か格好いい表紙ですね。

最初、私もそう思った。
格好いい探偵が活躍する推理小説なんだと思ったが、読んでみると、これは一人の男の成長物語だったのだ。

それはそれで格好いいですね。
さて、どんな話なんでしょう・・・・・・。

概要

 

その瞬間、あなたは心を撃ち抜かれる。王道かつ斬新。直球の青春ミステリー!(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 主人公のキャラクターもいいですが、ヒロインの千歳さんも可愛い。

文   章   力  : いつもの似鳥鶏。注釈が入るのが気に入らない人がいるかも?

テ   ー   マ    : 何故、名探偵は誕生するのか?

ト リ ッ ク : 短編集特有の様々なトリックで楽しめます。

後   読   感  : 主人公の星川君も幸せになってくれ!

星川瑞人こと「ぼく」は様々な事件に遭遇し、その度に「お姉ちゃん」に助けて貰っていたんだが、成長するにつれ、二人の関係が徐々に変わっていくんだ・・・・・・。
読んでみないとこの感動は味わえない・・・・・・。

 

感想

 

ミステリ小説としてもレベルが高く、更に青春ミステリとしてかなりの出来栄え。

少年から大人へと一歩一歩と成長していく「ぼく」の恋愛がとても切なく、甘酸っぱいです。

ミステリの題材も現代社会の問題をテーマとしている作品もあり、考えさせられる物もあるので、飽きる事がないです。

短編集ですけど、話が進むにつれ、主人公がどんどん年齢が成長していきます。小学生の時に「お姉ちゃん」は既に高校生。最終的に主人公は大学生まで成長しますが、その間、彼はずっと「お姉ちゃん」の千歳さんが好きだったのです・・・・・・。

そして千歳さんと付き合っていた人が殺人犯だと、千歳さん自身が指摘するのです。

そこで、ぼくは決意するのです。

「お姉ちゃんは名探偵だ」「お姉ちゃんには与えて貰ってばかりだった」「ぼくが名探偵になる」、と。

ぼくは千歳さんの推理が誤っている。千歳さんの彼氏は誰かを庇っているんじゃないか? と彼は考えるんだ。

読み終わって、タイトルの意味が深々と胸に刺さる一冊でした。

「神様。どうか彼女に幸福を」こんなセリフ、到底ぼくは言えませんよ!

 

こんな人におススメです

 

・青春小説を読みたい人。

・年上女性への淡い恋心を持ったことのある人。

・少年から名探偵への成長物語を読みたい人。

・濃厚な短編小説を読みたい人。