あー。甘酸っぱい。ここに青春があったのだ・・・・・・。
ど、どうしたんですか。たぬき探偵。
この「空色メモリ」という小説。若い頃を思い出すんだ・・・・・・。ミステリ要素もあって、友情要素もあって、ギュッと詰まっているんだ。
(どんな、青春時代を歩んできたんだろう・・・・・・)
概要
たったひとりで坂高文芸部を守る、ハカセこと河本博士に春が来た。なんと、可愛い新入生が入部したのだ。彼女が人気のない部を選んだのには、何か秘密がありそう。部員でもないのに文芸部に入り浸っているおれは、そんな出来事をおもしろおかしく綴っている。その日記“空色メモリ”が、思わぬ騒動を呼んで―。“非モテ男子”たちの恋模様をミステリ風味で描く、青春小説の決定版。(「BOOK」データベースより)
個人的ポイント
登 場 人 物 : すごく若さが溢れて生き生きとしている。読んでいてある意味清々しい。
文 章 力 : テンポよく普通にすいすい読める。
テ ー マ : コンプレックスやイジメをテーマにしている。
ト リ ッ ク : トリックや推理よりも青春小説の比重が強い。ミステリとして読むとがっかりするかも。
後 読 感 : 主人公の陸が非常に気になりますね……
とてもテンポよく、サクッと読める小説。
サクッと読める割には、みっしりと内容が詰まっているぞ。
感想
主人公の陸が書いている小説風の日記を記録しているUSBが空色なので、「空色メモリ」というタイトルだそうです。
しかし、名前負けしないとても綺麗で青春溢れる物語でした。本当に「空色メモリ」というタイトルにふさわしい話だと思います。
イケてない2人が部活やイジメ、恋愛を通じて青春して、一歩大人になる物語。
読んでいて、思わず応援したくもなり、共感したりし、笑えたりと忙しかった(笑)
どことなく、自分の学生時代を思い出しながら、楽しくよめました。
自分もこんな学生時代を送りたかったです。
差し詰め私は「灰色メモリ」(;ω;)
ああ、羨ましいなぁ。この湿気た事務所にも可愛い女の子が入社してくれないものか・・・・・・。
こんな人におススメです
・青春小説を読みたい人。
・高校時代を思い出したい人。
・青春小説よりのミステリを読みたい人。
・さくっとやや短い長編を読みたい人。