2019年にデビュー30周年を迎えた推理作家がいます。・・・・・・そう、有栖川有栖です!
デビュー30周年を記念して、限定愛蔵版の作品が発表された程、愛されている作家さんなのです。
それに加え・・・・・・有栖川有栖は私が特に好きな作家さんです!
自分の中では5本の指に入る程のお気に入りの作家さんです。
推理小説を読む人なら、誰もが聞いたことのある作家さんだと思います。
でも、一体どんな人なの?
どんな本を書くの?
どんなシリーズがあるの?
どんな本がおススメなの?
・・・・・・と思っている人も多い筈。今回は、 私なりに有栖川有栖の魅力をたっぷりとお伝えしようと思います。
有栖川有栖とは
冒頭でも紹介しましたが、2019年にデビュー30周年を迎えた、日本の推理小説の世界を引っ張ってきた功労者といっても過言ではない人です。
その作風は「論理的」な物が多く、日本のエラリー・クイーンとも呼ばれています。
「論理的作風」とは、突拍子の無いようなトリックではなく、証拠を集めて、ひとつひとつ事実を積み重ねていけば、必然的に真相――犯人――に辿り着けるという、堂々とした正統派の作品です。
更に、この作者の作品には(私からして)ハズレがないのです。
どの作品も一定以上のクオリティがあって、読者を裏切りません。なので、毎回新刊が楽しみでもあるのです。
それに、彼が大阪出身なのもあり、まるで漫才をしているようなシーンもあり、シリアスなのについつい笑ってしまうような場面もあるのです(笑)
さて、そんな有栖川有栖ですが、シリーズ作品が幾つかあります。
その代表的なシリーズ作品を簡単にですが紹介しようと思います。
学生アリスシリーズ(江神シリーズ)
作者のデビュー作――月光ゲーム――がこのシリーズに当たります。
名前の通り、学生の有栖川有栖がワトソン役で、江神が探偵役なのです。
このシリーズ作品は2019年現在、長編が4つ短編が1つ刊行されています。
そして、このシリーズの特徴は長編が全て「クローズド・サークル」のなのです!
クローズド・サークルとは、外界から隔離された場所で起こる殺人事件のこと。
いわゆる、孤島や閉ざされた山荘ですね。そこでは、警察の介入もなく、科学捜査も勿論ない。
助けが来ない不安。
殺人犯が直ぐ近くにいるという緊張感。
頼れるのは、己と頭脳。
それが、この学生アリスシリーズの最大の魅力です!
この作品は刊行順に読むことをお勧めします。
作家アリスシリーズ(火村シリーズ)
この作家アリスシリーズがもっとも刊行されている作品でもあります。
これも名前の通り、作家の有栖川有栖がワトソン役で、火村が探偵役です。
あれ? というと成長した学生アリスが作家アリスなのかな? と思う方がいらっしゃるかと思いますが、そうではないのです。
学生アリスの書いている小説が、作家アリスシリーズで、
作家アリスが書いている小説が、学生アリスシリーズという設定らしいです。
この作家アリスシリーズは、シリーズ作品ではありますが、刊行順に読む必要はありません。
いわゆる、「サザエさん」と同じで、時間が進まないのが特徴でもあります。
作家アリスシリーズの中に、タイトルに国名を冠した作品は特に「国名シリーズ」と呼ばれる作品もあります。
読みどころのひとつに、アリスの珍推理がありますので、それもお楽しみください(笑)
個人的おススメベスト10
ここで個人的おススメベスト10を紹介しようと思います。
あくまでも、個人的なので「私の好きな作品がない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦くださいm(_ _)m
あまり多くを語るとネタバレになりかねないので、簡単にポイントだけを紹介したいと思います。
ここからは、たぬき探偵とにわとり助手に協力して貰います(^^)/
10位 狩人の悪夢

・作家アリスシリーズ(長編)
火村とアリスの友情を改めて認識する作品だ。火村の事を案ずるアリスにちょっと感激したぞ。
火村先生の「散らかっている」という印象を与えた殺人。
これを見事に整理整頓して推理する火村先生の推理力に脱帽です。
9位 月光ゲーム

・学生アリスシリーズ(長編)
噴火した山に閉じ込められてしまう、というクローズド・サークル作品だ。
作者のデビュー作品ですね!噴火した山、というのが斬新ですね!
8位 モロッコ水晶の謎

・作家アリスシリーズ(短編)
表題作のモロッコ水晶の謎の殺害方法に驚きだ。こんな方法今まで読んだことない!
こ、こんな。殺害方法が・・・・・・。あまりにも、規定外です・・・・・・。
7位 マジックミラー

・ノンシリーズ(長編)
この作品は、ノンシリーズで有栖川有栖は登場しないぞ。
「アリバイ講義」も収録されている。
双子トリックを使用している作品なんですよね。
6位 マレー鉄道の謎

・作家アリスシリーズ(長編)
個人的に一番笑えた作品だな。
アリスの珍推理が炸裂して、失笑しました。
5位 46番目の密室

・作家アリスシリーズ(長編)
名前の通り密室を題材とした小説だ。
作家アリスシリーズの第1作品目ですよね。
ここから、火村&アリスのコンビが登場したんですよね。
4位 女王国の城(上下)

・学生アリスシリーズ(長編)
上下巻で読み応えたっぷりの作品だぞ。学生アリスの4番目だ!
宗教施設で起きる殺人ですね。これは面白そうですね・・・・・・。
3位 孤島パズル

・学生アリスシリーズ(長編)
これぞTHE・王道ミステリだ! 学生アリスの2番目だ!
本当にパズルをしているような作品ですね!
2位 スイス時計の謎

・作家アリスシリーズ(短編)
悪魔的なロジックで、火村が犯人を追い詰めるぞ!
う、美しい・・・・・・。隙が無い素晴らしい推理ですね・・・・・・。
1位 双頭の悪魔

・学生アリスシリーズ(長編)
これぞ有栖川有栖の真骨頂!学生アリスの3番目の作品だ!
なんて冴えわたる推理なんだ・・・・・・。凄い・・・・・・。
最後に
まだまだ、有栖川有栖の魅力を伝えきれていません。
やっぱり語るだけではなく、実際に読んでみない事には、その作家の面白さは伝わりませんよね。
今回私が紹介した作品がひとつのきっかけになり、作者の本を一冊でもいいので、読んでみて下さい。
それがこの作者の魅力を知る最大の機会になると思います(^◇^)」
個別にまた改めて紹介するかと思いますので、その際はよろしくお願いします!(^^)!
ここまで、読んで下さりありがとうございました。
