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【恐怖の短編6つ】〝怪談のテープ起こし〟三津田 信三―――本当にこの本、紹介して良かったのでしょうか


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ホラー×ミステリといえば、何人か思い浮かぶが、最近私の中では「三津田信三」が熱い。

ホラー小説ですか・・・・・・。たぬき探偵が推すとはさぞかし恐ろしい本なんでしょうね。

うむ。期待していいぞ。素晴らしい恐怖体験を味わえるぞ。何せ、創作と現実の区別がつかない小説だからな。

どういう意味ですか・・・・・・。恐ろしい・・・・・・。

概要

 

自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。それを集めて記事にしないか?編集者時代の三津田に企画を提案したライターが突然失踪。後日、三津田の元に届いた1本のテープには何が。カセットやMDに録音された体験談に材を取った6つの怪異譚と、それらを連載し本になるまでの、担当編集者との裏話的なエピソードから成る作品集。この物語を読むあなたは恐怖を「体感」することになる。(「BOOK」データベースより)

 

個人的ポイント

 

登 場 人 物 : 現実にもいるキャラクターを使い、見事に恐怖を駆り立てている。

文   章   力  : 恐怖を煽るようなこの著者ならではの文章。

テ   ー   マ    : 怪談のテープ起こし、と見事にマッチしている。

ト リ ッ ク : 章の合間にある「裏話」がミソです。

後   読   感  : この本って実話じゃないよね? と思わず確認してしまうような後読感。

この著者の特徴でもありますが、創作とリアルの境目を曖昧になっていて、これが更なる恐怖を呼び込みます。
ただのホラー小説とは一味違う恐怖があるぞ。

 

感想

 

この作家さんの特徴であるのですが、自分の名前を作中に登場させるんです。

しかも、等身大の自分でもあるんです。この年はまだ編集者だった。この年はこの作品を書いていて忙しかったなど。これがこの小説をよりリアルに仕上げている要素でもあります。

編集者時代の三津田信三の元に、ライターが恐ろしい企画を持ち込みます。それは……。

「自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。それを集めて記事にしないか?」というもの。提案をしてきたライターは突然の失踪。後日、三津田信三にテープが届く……。

これを機に、カセットやMDに録音された体験談を題材に短編を三津田は編集者と協力して書くことになるのですが、そのどれもが恐ろしい。

また、この小説には「裏話」が序章、終章や短編の間などに挿入されています。

「裏話」は作家の三津田信三と担当編集者がこの本を刊行する経緯が、書かれています。この裏話が効いて、創作とリアルの境目を曖昧にしている要素になってしまっているんです。

やっぱり、読んだ後の感想は「これって実話じゃないですよね?」という恐怖。

この後読感はこの作家さんの特徴でもあるんですよね。でも、この恐怖を味わいたいからこそ、手に取ってしまうんです、

ホラーミステリがお好きな方は、是非とも読んでみて下さい。

 

読むんじゃなかった・・・・・・。 眠れないよ・・・・・・。

 

こんな人におススメです

 

・ホラーミステリを読みたい人。

・背筋が凍るような恐怖を味わいたい人。

・短編を読みたい人。

・現実と虚構の狭間を味わいたい人。