特殊状況下での、クローズド・サークル作品だ。
? どういう意味ですか?
そんな事も知らないのか!
もっと、初心者にも分かるように説明して下さいよ。
概要
山中に隠棲した文豪に会うため、高松の合宿をぬけ出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。これは事故か、殺人か。葛城は真相を推理しようとするが、住人と他の避難者は脱出を優先するべきだと語り―。タイムリミットは35時間。生存と真実、選ぶべきはどっちだ。(「BOOK」データベースより)
個人的ポイント
登 場 人 物 : やや多いから、覚えるのが大変かも。
文 章 力 : ちょっと、読みづらいという人がいるかも。自分もそうだった。
テ ー マ : 探偵の存在について、問いかける一冊でもある。
ト リ ッ ク : 隠し通路に、吊り天井、お宝と盛り沢山。
後 読 感 : どこかしこりが残るような後読感。
迫りくる山火事と脱出不能のからくり館で起きる殺人。過去に起きた連続殺人。更にはお宝――。
これでもか、という位に色んな設定を詰め込んだ一冊でした。
感想
高校生探偵とその助手。山火事。からくり屋敷。隠し通路。吊り天井。お宝。登場人物の過去と陰謀。元探偵と過去に起きた連続殺人事件・・・・・・。
色んな情報がぐわっ、と詰め込まれて途中でページを戻ったりしました。ちょっと詰め込み過ぎかな、と思いました。(自分の読解力がないだけかも)
ただし、しっかりと読めば充分楽しめる作品でした。
だって、クローズド・サークルと聞けば読まないなんて、在り得ませんから(笑)
色んな設定が複雑に絡み合うのが、この作品の良い所でもあります。
高校生探偵と元探偵の対立も読みどころのひとつです。探偵の胸に宿る信念は1人1人違うのだ、と改めて認識させられた作品。
設定も面白かったですが、探偵について考えさせられる作品でもありました・・・・・・。
こんな人におススメです
・クローズド・サークル作品を読みたい人。
・隠し通路やお宝、という単語に反応する人。
・高校生探偵と元探偵の対立を読みたい人。
・探偵について、深く考えたい人。